ボランティアバス第3弾(2日目の活動)

5月3日(火)8時に久慈市内の宿泊場所からバスに乗って野田
村に移動。9時から2日目の活動を開始しました。
昨日の強風はおさまり、とてもいいお天気になりました。
まず、村役場横にある野田村災害ボランティアセンターに寄って
作業内容を確認したあと、バスの中で参加したボランティア全員
に、スタッフから本日の活動内容について説明したあと、参加者の希望なども考慮しながら、チーム割りを行いました。
午前中は、津波で家屋が流された地域の瓦礫などの後片付けチームと、昨日に引き続き戸別訪問チームとに分かれて活動を行いました。

瓦礫の後片付けチームは、NVNADのボランティアさん8名に、ユ
ースホステル関係者のボランティア数名が合同で1チームを結成
し作業にあたりました。
作業場所は村役場から歩いて5分程度の場所で、あたり一帯の
家屋はほとんど津波で流され、3mの高さまで津波が来たという
ことでした。
ところどころにかろうじて家が被害を受けながらも建っているといった状況でした。
あるお宅の敷地内で、瓦礫の回収作業のお手伝いをさせていただきました。瓦礫の中からは、泥にまみれた写真や食器などがたくさん出てきて、作業をしていたボランティアの皆さんも、胸が痛くなるような場面がいくつもありました。

戸別訪問チームは、まず村役場周辺の地域で、家屋の床下に
流れ込んだ泥を床下にボランティアさんが潜り込んでシャベルを
使って泥出し作業をしたり、庭にたまった泥を土のう袋に入れて
いく作業や、あるいは、民家の側溝にたまったドロドロの泥をか
き出すといった作業を、それぞれのお宅でお手伝いさせていた
だきました。
どの作業もとても重労働でしたが、男性も女性も関係なく、ボランティアの皆さんはもくもくと作業をされていて、頭が下がる思いでした。

また、今回は村役場から車で5分ぐらいは離れた野田漁港の被災
した地域にも戸別訪問をさせていただきました。漁港には10m以
上の防波堤があるんですが、津波はその防波堤も乗り越えて、
民家に襲いかかったみたいです。
コンクリートの防波堤がところどころで崩壊しており、いかに津波の
威力がすごかったかを目の当たりにしました。野田漁港の横に高台の公園があるんですが、その公園から撮った津波の映像が野田村役場のホームページにアップされていますので、また一度ご覧ください。(別のチームは、下安家(しもあっか)という地域にも
戸別訪問をさせていただきました。)

15時〜15時30分にそれぞれのボランティア作業も終了し、バス
のある村役場の前に全員集合しました。直接野田村に駆け付け
て下さったボランティアのHさんや、現地に残るスタッフとはそこ
で別れて、16時30分にボランティアバスは西宮へ向けて出発し
ました。
たった2日間のボランティア活動で、できたことはほんの少しのことだったかもしれませんが、ボランティアの皆さんの気持ちや想いは少なくとも届けられたのではないかと思っています。参加して下ったボランティアの皆さん、お疲れさまでした。また、あたたかいお気持ちのこもった物品をご提供いただきましたエールフロム神戸の皆様をはじめ、今回のボランティアバスの費用をご負担して下さいました西宮市様、そして、NVNADの活動を応援して下さっている全国の皆様に感謝申し上げます。
野田村では、来週末にも仮設住宅の入居がはじまります。NVNADとしては、青森県の八戸や弘前の皆様などとも連携しながら、引き続き野田村の皆様おひとりおひとりに寄り添った支援活動を行っていきたいと考えています。ご支援ご協力よろしくお願いします。