愛知の高2 4年後自殺『いじめ原因』中学側に責任、賠償命令

2006年高2女子が自殺したのは中学時代のいじめが原因として
母親が学校と当時の担任ら3人に4600万円の損害賠償を求めた
訴訟の判決で名古屋地裁は学校側の責任を認め1490万円の
賠償を命じた

判決理由で裁判長は靴に画鋲を入れられたり「死ね」「キモイ」などの言葉を
かけられたりしたことについて「悪質、陰湿な行為で耐え難い精神的苦痛を与え
心身に異常を生じさせた』といじめを認定。

その上で学校側はいじめを認識できたはずなのに放置したと指摘し
『場合によっては自殺することも予見できた。適切な措置を取っていれば
自殺することはなかった』として、いじめから約4年後の自殺でも
因果関係はあると認めた

学校側の「生徒同士のささいなけんかや衝突はあったかもしれないが
いじめはなかった」とする主張に関しては
「問題に対する認識と対応の不十分さを示すものでしかない」と退けた

判決によると高2女子は夏休みごろから中学1年の終わりまで
継続的にいじめを受け翌年に地元の中学に転校した
いじめの後遺症に苦しみ解離性同一性障害(多重人格)を発症
高校2年の06年8月自宅マンションから飛び降り死亡した

母親は「判決がいじめの後遺症で苦しむ方々へのメッセージになればいい」と
話した

・・・・・・いじめと自殺の因果関係が認められるのは数少ないケースであり
また賠償金もこれまで数百万程度だったので意味のある判決ではないか
このような場合残念ながら親が金目当てのように中傷されることもあるが
いくら金を積まれても大事な子どもは決して帰ってこない親の苦しみと
本人の無念さに思いをはせたい・・・・・・

<あかばなゆうげしょうが咲いています>