(前回の続きになります。)
うまくいかなかった時、どういうスタンスで
子どもと関わるかを考えている A君のおかあさん
2日後、A君は また 学校に行けない気持ちになりました。
「今日は行けない。行きたくない。」
となって
お母さんは 一瞬困ったな〜と 感じつつ
(でも、前回 行けたという事実もあるから、
次のステップとして 階段を上がっていけばいい)
そうお母さんは 考えました。
そんな気持ちでいたら 少し冷静になれて・・・
「じゃ、学校に行かないって 選択もあるけど
本当にそれが いいのかな〜・・」という話を
一緒に する時間を持ちました。
その中で
A君「だけど、本当の本当に 学校に行きたくない理由があってね。・・・」
そう話し 出しました。
その理由というのは・・・
学校で、授業が難しそうだ
友達が ぶつかってくるかも しれない (それが、A君の気持ち)
お母さんに伝わったのは、漠然とした不安とか
学校の中で 何となく
自分の居場所が 確立できてないんだな、ということでした。
お母さんは そのまま受け取りました。
「ああ、そうなの、わかった。じゃ、そういう事だったんだね。」
と 言ったら、
A君は 「うん、そうなの。じゃ、行く!」
そう言って、学校へ行きました。
お母さんは びっくり。何かわからないけど、これでいいんだ
そう感じたそうです。
朝 Aくんの心の中には 漠然とした不安が まだ残っていました。
だから 始めは 行けない気持ちが あったのでしょう。
その不安な気持ちに お母さんは ずっと 寄り添ってあげていますね。
そのことで だんだんA君の不安は やわらいでいったと思います。
受け取ってくれる人。気もちに耳を傾けて 本当の本当の気持ちを
ずっと否定しないで聞いてくれる人。
それが お母さんでした。
A君にとっても そして お母さんにとっても
小さな自信になったことでしょう。
人の心は弱い面もありますし、ずっと同じでは ありません。
大人から見ると ささいな事でも、こどもにとっては 大きなことも あります。
小さな1歩も 勇気が入りますし、足が出にくくなることもあります。
そうしたら 親が不安を抱えてしまわないで
聞いてあげる人になってみる 励ましてあげるというのは
どうでしょう?
不安は 和らいでくると 少しづつ小さくなっていき
ほっと出来たとき A君は 行くという選択が できる状態になれました。
A君のお母さんは 毎日、試行錯誤の中で A君との関わり方を 変えていっています。
A君を理解してあげられる A君の気持ちを尊重するお母さんを目指して・・・
あなたは 何を受け取りましたか?
どうぞ ご一緒に ファイト〜♪