さくらびレポート69〜マスキングでグラデーション「時にはひらめきで」:3年生

櫻ヶ岡中学校の中平です。学校教育では、生徒にもとめる力として「計画性」や「見通しを持って行動する力」を求めます。これは、様々な部分で効果があり、計画的に行動できる生徒はそれなりの成長を遂げるということもあると思います。

しかし、逆に計画にしばられるあまり「失敗」を意識し、先に進めなくなる生徒も多いです。また、計画通りいかなかった行為は全て「失敗だ」と感じる生徒が多く、その場にあった行動や臨機応変な発想、失敗を失敗と感じずに突破していく力がつかない場合が多いと感じています。

美術は、どんな自分の行為もそこから次のひらめきを見出すことが可能です。見通しや計画は、行為から生まれてくるものであって、初めから存在するものではないのです。ここに、美術教育が人間教育として生き方の学びとしての可能性があると思います。

写真の作品は二時間題材「マスキングでグラデーション」で完成した作品です。