櫻ヶ岡中学校の中平です。1学年は「カオス」なアクリル・ドローイングを行い、アクリル絵の具が楽しいなと感じることができた、その次、最後の晩餐のパーツをくじ引きし、トレーシングペーパーでトレースを行いました。
そのまま写すという簡単そうな作業。これで一体どんな力がつくの?と疑問に思う人もあるかもしれません。しかし、この小さなパーツをトレースする作業を通じて、描画やスケッチに通じる大切な物の見方が隠されているのです。
トレースするためには、トレースしようとしている部分が、「腕なのか、手のひらなのか、パンなのか」理解して、「区別しながら描く」ということが必要になってきます。自分が今描いているのは何なのかわからずに描いているのではなく、それが何なのか理解して、それらしく描かないと最終的に自分が混乱してしまうのです。それが何なにか理解して描く。これがトレースの大事なポイントなのです。
もう一つ大事なポイントは、何が描いてあるかどうしてもわからない部分は、「自分で空想して、それっぽく描く」ということが大事です。両方とも描画には必要な力です。