鹿児島県鹿屋市「やねだん」〜第9回 故郷創世塾〜参加!②

豊重さんは塾の最後に…

『俺は、人生において、お金も地位も名誉もいらない。

この村の、この国の幸せだけを思って、

これからも実践し続けていく。

『豊重哲郎』がこの国に100人出来れば必ずこの国はよくなる。

みんなも是非、そうなって欲しい。

俺は500人の塾生を作るまでは必ずこの塾をやり続ける。

やねだんでもっと稼いで、塾代を無料にしたい。

今の参加料5万円でも足らないから、

やねだんのおじいさんおばあさん達から出して頂いている

…本当に申し訳ないんです。

…是非みんなで日本をよくしていこ!!!』

って、涙ながらにおっしゃられていました。

ほんまホトケサマのような『己(欲)』が限りなくゼロの人です。

こんな方、ナマで見たのん、奈良・大峯山の

大阿闍梨(だいあじゃり)の塩沼亮潤さん以来2人目です。

人間の究極の目標は、豊重さんのような方だと私は

‘掴んで’八尾に帰って来ました。

『今生きてる人で、よしこちゃんが目指す人は?』

と聞かれたら、間違いなく豊重哲郎さんだと答えます。

この日を境に大橋良子の人生の、

一つの目標は『豊重哲郎さんになること』になりました。

怒涛の塾が終る前後から、やねだんの方々が、

今回の震災に遭われた方々に寄附した

軽自動車『やねだん号』がお披露目されました。

かなり長文になりますが、この『やねだん号』の一連の流れを通して、

この地区の素晴らしさを是非ともお伝えしたいと思います。

やねだんが、地元メディアから『ニュース23』や、

『報道ステーション』等の全国ネットで放送され始める前から、

全国・世界各地からやねだんに視察が来て、

しかも豊重さんが全国各地から呼ばれ、講演にも行かれています。

その過程で、東北地方を中心に子どもたちのための

NPO活動(NPO法人全国コミュニティライフサポートセンター

をされてはる方と出会い、

その方から『震災に遭った子どもたちの為に、

絵本やおもちゃが欲しい…それを持ち運びできる自動車も欲しいです。』

という要望を受け、豊重さんはやねだんの町内会議で提案、

了承を得て、中古の軽自動車を10万円で町内会費にて購入されました。

この軽自動車、本当は20万円だったそうですが、

中古屋さんが『そんな車でしたら、半額でいいです。

私も応援させて下さい!』と10万円になったそうです。

車が納品され、『やねだんらしい車にしたい』と、

やねだんに移住して来られた、芸術家たちが側面に絵を描かれました。

やねだんには、空き家対策・村の活性化として、

『迎賓館』としてリニューアルし、破格の優遇策を追加、

そこに外から7人の芸術家がやって来ておられます。

また、私たち塾生が8班に別れ、やねだん号が

5月1日、無事仙台(空港)に着くように、

それぞれ課題が与えられ、私が所属していた班は、

やねだんから全国に散らばる塾生(1〜8期の塾生)の有志が、

バトンリレーするべく、やねだん号を運転する最初の式典に使う、

やねだん号の鍵の引き渡し式を盛り上がる為に

必要な大きな鍵を作成しました。

最初は時間と費用(コストゼロ)ということで、

段ボールとアルミホイル等で作成したのですが、

塾長から『これでは仙台に着いた後に破棄されてしまう』と却下(-.-;)。

で、やねだん在住の芸術家の方々にお願いし、

たった一時間で、ベニヤ板で綺麗な鍵を作って頂きました。

他の班は、『どうすればやねだん号のガソリン代が、

運転手の方だけの負担にならなくて済むか?』

『仙台までの道のりで、どうすれば募金や絵本などを

よりたくさん頂けるか?』等、

みんなで手分けして考えて、発表し、

よいアイデアは採用されていきました。

<つづく>