A君の宿題が終わるまで〜お母さんの励ましの言葉

最近は 学校へ行けるようになってきたA君。
お母さんは 
朝のA君の気持ちを見ていて いろいろ感じることがあります。

「朝、ぽきっと 気持ちが折れそうになる タイミングがあるんですよね。
で、そのきっかけがうまく拾えると
そのまま 乗って行ける感じなんですけど、
朝起きて ベッドから降りるまでの間が
A君にとっても 葛藤みたいで・・
いくつかのパターンがあると 気づきました。」

「宿題が 1つネックなんですね。

でも、主人と 先生とも 相談をして
今は、宿題よりも 学校へ行けたことが 良かったということだから
宿題は その次でいいね、ということにして
いい過ぎないようにしています。」

A君のクラスでは 宿題をやっていかない人は 
休み時間にやる約束で、A君は それは 気分が悪いと思っています。
でも、帰宅して やりたくないなりに
さっとやる日もあれば 最初からできない時も あります。

ある日 夕飯のあとに
「今日は 学校の話 聞いてないね。」というと
「今日は言いたくないことがある・・。」と A君。

でも A君は お母さんに 話し出しました。

国語の時間、A君には得意ではない お手紙を書く授業でした。

できずに終わってしまったら 前の席のB君が
「A君は 全然 書けませんね。」と ちゃちゃを言いました。
別の友達C君は
「Bくん A君にそんなこと言うのは へんだよ。」
と 先生に 話をしてくれました。

でも その後、注意されたB君は A君にちょっかいを出してきて 
何回か意地悪をしてきたそうです。
「なんか、いやだったな〜。」

帰宅して 最後まで終わらなかった作文が 今日の宿だいになりました。
A君「あ〜この宿題が・・・あいつが・・・。」
とB君のことが 思い出されてきたA君。

お母さんは ちょっと 無理かな?と思って
「ちょっと 話しようよ。」と 穏やかな声で 話をしてみました。
この宿題だけは やってきてね、と先生に 言われています。

「どう できそう?」「いや〜〜。」
「じゃ、やって行ったらどうなる?」 「やって行ったら、今日は清書だ。」

「この宿題をして行かなかったら どうなる?」
A君「また 前の席のB君は なんとか言うな。」
(大人的に だったらやればいいんじゃない?とは いきません)

A君は やろうと言う気持ちが 起こらないことを感じて お母さんは
「じゃ、辛かったんだね。」
「うう〜ん、辛かったよりも 頭にきた。 ぷんぷんな感じだ。」
「そうなんだ。ぷんぷんな感じなんだ。ふ〜ん。
ままだったら 頭にきたら 前の席の子に 意地悪しちゃうかも・・」
「そんなことは 僕はしないけどね。」

夜9時なり A君も眠くなって「やれない。もういい・・。明日の朝、早く起きてやる〜。」
その日は そのまま 寝ました。

朝、A君は 全く起きません。寝てしまうのかな〜と心配なお母さん。

「昨日の宿題が あのままなんだよね。」
A君「もう 言わないで。」
10分くらい話して いつもの 時間になってしまい
お母さんも 諦めて
「A君、もう ママはお姉ちゃんの準備があるから 
起きれるなら 一人で起きて欲しいけど
いつもの時間に もう1回来るから。・・」と一人 A君を残しました。

「あ〜宿だい できない。
このまま学校行ったら B君にまた言われる。」ぶつぶつ言っています。
お母さん「じゃ、さくって ご飯食べて、 そのあと 宿だいやったら
学校の時間は ぎりぎりになると思うけど
間に合うと思うよ。」と提案してみました。

A君「あ〜間に合うかな?」
ママ「できるよ。」
そこから 動き出せて 
A君なりに 満足できる最後の行まで書けました。
「じゃ、行ってくる。」
と 5分前になりましたが 行けました。

朝の1時間が 3時間にも お母さんは感じたそうですが
良かった〜と 私も感じました。

無理に A君の行動だけを 押して動かそうとしないで
お母さんは いつも A君の気持ちも受け取りながら 話を聞いてあげて
そのことで
A君の気持ちが 少しづつ 行ける方向に動いていけるよう 
ゆっくり言葉を かけてあげています。

A君の気持ちを大事にして、寄り添ってあげるお母さんの気持ち いいですね。
A君が 頭にきた〜という 自分の感情を話せる 環境が
いいな〜と 思いました。

親も 忍耐が必要な時も ありますが、一緒に 顔晴りましょう♪
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