このローワールには、多くの古城が点在していますが、シャンボール城とシュノンソー城を見学しました。
特に、シュノンソー城は、正妻と愛妾の確執の舞台となった城として知られています。フランス国王フランソワ1世が1547年に亡くなった後、相続したアンリ2世は愛妾のディアーヌ・ド・ポワチエが気に入り、彼女を城に住まわせ、正妻のカトリーヌ・ド・メディシスは、悲哀をなめたとされる。
ポワチエは、城と川沿いの眺めが気に入り、アーチ型の橋を建設するとともに、庭園を造らせた。しかし、アンリ2世が1559年に急死すると、立場の入れ替わった正妻が愛妾を城から追い出したとされる。それでも収まらず、正妻は、愛妾の造った橋を踏みつけるように、その上に城を造っている。すさまじい話ですね。
城の中を見学しましたが、それぞれの豪華な部屋に目を見張りました。確執の両人の絵も飾ってありました。正妻の方は、さえないおばさんという感じですが、エステを日課にしたとされる愛妾の方は、すらりとした若々しい容姿に描かれていました。
建物の地下部分は厨房となっており、銅製のいろんな鍋と並んで、クグロフのような菓子のいろんな型が壁に飾られていました。その端の方にパンやケーキを焼いたと思われる竈を見つけました。