フランスのパン(14)ミニ・フレンチ・クロワッサン

モン・サン・ミッシェル(Mont Saint-Michel)は、フランスの北西部ブルターニュの半島の付け根のサン・マロ湾上に浮かぶ小島に築かれた修道院で、カトリックの巡礼地のひとつです。ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され、1994年10月にはラムサール条約にも登録されています。
 708年、当時の司教が夢のなかで大天使・ミカエルから「この岩山に聖堂を建てよ」とのお告げを受け、2度まで無視したが、3度目には大天使はしびれを切らし、司教の額に指を触れると、脳天に穴が開き、驚いて礼拝堂を作ったのが始まりとされています。その後増改築を重ねて13世紀にはほぼ現在のような形になったということです。

宿泊は、この島の中に数軒しかないホテルでラッキーでした。昼間は、観光客でごった返す通りも、宿泊客が少ないので、ウソみたいにガランとした感じです。夜になると、ライトアップが始まりますので、これを城郭の外から間近に見ることができるのは、宿泊客の特権です。ですが、夏時間のこの時期、なかなか暗くなりません。午後の10時半過ぎになって、やっと空に暗闇が広がりはじめました。
島の中のホテルは、少ないので、朝晩は、ほとんど人通りがありません。
 翌日の朝食は、宿泊したホテルよりちょっと坂を上ったレストラン。6時半過ぎ、レストランに入りましたが、ちょうどレストランの窓から外に広がる水平線の彼方から朝日が顔を出してきました(写真)。

ちょっとまぶしい太陽を眺めながらの朝食は、ミニ・フレンチ・クロワッサンです。クロワッサンには、三日月型もありますが、夜ではないので、ちょっと小さいですが、このような品のいい形が似合います。