フランスのパン(19)パン・オ・レザン

ツアーは、このあとクロード・モネの睡蓮の絵の連作で有名なジベルニーに向かいました。
 晩年、ジヴェルニーに移り住んだモネは、自宅の庭に池を造りました。絵のモチーフにした睡蓮を、時間や気候に伴い、刻々変化する様子に描いていきました。池には、彼が影響を受けた日本の浮世絵に出てくるような太鼓橋が設えられています。
 また庭には、イングリッシュガーデンのような色とりどりの草花が溢れ、洋と和の不思議な、それでいて落ち着いた雰囲気が醸し出されています。
 時期的に、池の周囲にいろんな花が咲き乱れ、水面に映えていました。そして、池の輝きは、見る方向・角度によって確かに微妙な違いがありますね。

バスは、この日のうちに、パリ郊外のヴェルサイユのホテルに到着し、この地で宿泊しました。
 そのホテルの翌朝のパンが、パン・オ・レザン(写真)です。パン・オ・レザンは、ラム酒に漬けたレーズンを巻き込んだデニッシュ生地のロールパンです。フランスでは、定番のパンで、どこのパン屋さんでもクロワッサンなどと並んで置いてあります。私も旅行中は一度は食べてみたいとチョイスしました。

7日目は、朝からいよいよヴェルサイユ宮殿の見学です。しかし、上天気とあって見学客が多く、時間に予約が入っているにもかかわらず、入場が1時間ほど遅れてしましました。特に、水曜日のこの日は、フランスでは小学校が休みであるとかで、小学生の団体が優先で入場するため、私たちの入場はどんどん遅れてしまいました。
 それでもようやく入場できたヴェルサイユ宮殿は、ルイ14世の建造で知られています。絶対王政の象徴的建造物ともいわれるの豪華な建物で、世界中の宮殿のモデルとされています。もちろんその庭園も素晴らしいつくりでした。