心のメタボを癒すには☆(*^_^*)☆

昨日、伊藤裕氏著『臓器は若返る〜メタボリックドミノの真実〜』(朝日新書2010年)を、友人から借りました。

この本には、健康と長寿のために体内のミトコンドリアを元気にすることの有効性が書かれているのですが、その関連で、2009年に報告された、アカゲザルの観察実験が紹介されていました。成人以降に、カロリー制限(平均的食餌量を30パーセント減ら)した食餌を与えられたサルと、通常食を与え続けられたサルを比較して、病気や寿命をしらべてみるという実験が引用されています。(151ページ)

2頭のアカゲザルの写真を比較して見てみるとその差は歴然としています。年をとっても毛並みが良くて、表情も動きも生き生きしていたのは、食事を3割少なく与えられたサルのほうで、このサルは、通常の食餌を与えられたサルよりも長生きでもあり、脳の委縮も軽度だったと書かれていました。

このことだけをとって、食事を七割に減らす方がいいとは言いきれませんが、少なくとも、少なく食べる方が、「食べるストレス」を減少させて、胃腸の負担や臓器の老化を軽減するかもしれないという可能性が分かってきます。

私自身もこれまでの人生では、当然のように一日3回、しっかりと食べてきた人間ですが、今までの量は多すぎていたこと、そしてそれは「食べるストレス」に」繋がり、メタボに繋がるのだという事実に改めて驚き、納得しています。と、同時に、もしかすると食べ過ぎの習慣と同じように、考えすぎる(心配する)習慣は、「考えるストレス」となって、心にも内臓脂肪のような重い塊を蓄積するという不健康な状態に繋がるのではと思い至りました。

「考えすぎる」というのは、ものごをと悪い面から捉える癖や、不信感や罪悪感などに根差した自己嫌悪感から、ものごとにこだわったり、批判ばかりしたり、心配し過ぎる「暗い」行動につながりがちです。

でも、周囲を批判したり、不安に陥っても、表情が暗く姿勢が前かがみになり、表情や体からも、楽しさや幸せが、遠ざかってしまうだけです。だから、何かを考えたり誰かと接している時に、心にストレスを感じたら、もしかしたら、物事の受け止め方に、「考え過ぎ」や「心配し過ぎ」「疑い過ぎ」傾向が自分の習慣としてあるのかもしれない、と立ち止まれたら、少し楽になるかもしれませんね。勝手に重荷を背負わない生き方ができるかもしれません。

心をいつも緊張状態にして、イライラした気分や不機嫌を生みだしているのは、実は周囲の環境や誰かのせいではなく、自分の「考え過ぎ」習慣からくる場合もあるかもしれないと思えたら、何か心を明るい方向に向けたり、軽くできる工夫が、自分の中から生まれてくるのだと思うのです。

心のメタボを癒せたら、心の中に付着した重い想いを手放せたら、きっと心が軽く、生き生きとしますよね。(*^_^*)

これまでの私は、まさに「心のメタボ」だったかもしれません。だからこそ、それを癒し再発予防の工夫として、今、一人でいるときも、できるだけ楽しそうな表情をキープできるよう、楽しみながら取り組んでいます。

そうすると、人間は一度に二つのことを考えられないので、笑顔になっていると不安なことや考えても無意味なことを考えないで済み、「考えるストレス」から解放されるように感じています。

家の中に何箇所か鏡を掛けておくと、楽しいですよ(^_-)-☆

ではでは、どうぞ愉快な一日を☆(*^_^*)☆