ボランティアさんたちの声(前半)

7月1日〜4日西宮からのボランティアバスで野田村に行かれたボランティアさんの声が届きましたので、前半と後半に分けてお伝えします。

○仮設住宅ではまだまだ不足しているものがあると感じた。
○前回と違い復興という意味では確かにおどろくほどのスピードで町はきれいになって いましたが、今後仮設住宅へ入居された方々のフォローをしっかりやっていかないと 
 思う。苦しさ、不安、さみしさ、など表には表さず自分の中に抱え込んでいる住民の方 の心の声をしっかり聴いていかなければいけないと思います。
○炊き出しは大盛況だった。しかし、積極的に参加する人々と、そうでない人々との差 がどうしても生じてしまうことを身をもって実感した。私たち学生は復興支援を行う際に は、大規模なイベントを開催し、それに満足しがちであるが、それだけでなく、イベント に来れない人は、どういう人で、どのようなニーズを求めているのか、といったことを 個々に丁寧に把握するといった地道な支援も同時に行っていく必要があると思った。
○仮設住宅はあくまでも共同住宅、土地の人々は一戸建てを指向している。身寄りの ないご老人は、共同生活でかえってプレッシャーを受けるリスクもあり、今後官民が一 体となり、個人の生活も尊重しつつ、安値でケアの付いた住居建設が必要だと思っ た。
○「こんにちは」と挨拶をすると、みなさん「ご苦労様です」と声をかけてくれ、うれしかっ たです。
○仮設住宅で救援物資の青空市を開催したが、最初はどれだけの人が来るかちょっと 心配でしたが、予想以上にたくさんの人が来て圧倒されました。もっと物資を取っても らいやすいように並べ方を工夫すればよかったと反省しています。
○救援物資の青空市にはとてもさくさんの仮設住宅の方々が出てきて下さって、たくさ んの方々と会話することができて良かったです。子どもたちも大学生と遊んでいる時 はすごく楽しそうだった。
○引っ越しについて、自分たちから手伝いを申し出ても断れることも多く、遠慮されてい るのか、不要なのかの判断が難しかった。そのため、断られた時には「遠慮なくおっし ゃって下さいね」とだけ言って、何分おきかに家の前を通ることにした。そうしたら、向 こうから声をかけてこられることも多くなった。
○被災者の方のお話を話だけでもと積極的に聞いた。多くを話さない方もいたが、長々 と話をされる方もいて、話すことで気持ちを発散させていると感じた。
○足湯を担当させてもらったが、作業だけで精一杯で被災された方とゆっくりお話をす ることができなかったけれど、最後に「ありがとう、暖かくなった」と言っていただいてと てもうれしくなった。
○足湯の間の会話で印象的だったことは、何人かの人が、「野田村より被害が大きい 石巻等に寄ってから帰るの?」と聞かれたこと。報道によく出る町に行くのがメイン で、自分たちの野田村は小さい+被害も少ない?のでついでに寄る町、と思われて いるような気がしました。
○復興計画がまだ決まっていないので、また海沿いの町に帰れるのか不安。自分たち の町(津波の被害のあった中心街)への誇りもあり、町の中心が山側へ移ることへの 不安も少し感じられました。