他者の痛みに寄り添い、ともに乗り越える

「京都の家プロジェクト」をご存知でしょうか。

3月11日に大震災が起こり、自分でできることはないかと考え、自身がシェアハウスとして借りて住んでいる家の空いている部屋を避難のために提供することを始められた女性がいます。自分のことを娘のようにかわいがってくださる大家さん、賛同してくれた同居人。そこからプロジェクトが始まります。
同じようにシェアハウスに暮らす知人に声をかけたところ、賛同者の輪があっというまにできました。京都に一時避難を希望される方と受け入れ可能な家をマッチングし、受け入れにあたっての指針を示します。

「自分が直接経験していない痛みや苦しみを、完全には理解できないにせよ、わかちあい、ともに向き合って乗り越えてゆくこと。 未曾有の大災害に直面したいま、それは、日本全国、あるいは世界全体で必要なことであるとわたしは感じています」とプロジェクトの発起人である宮下芙美子さんは、おっしゃいます。
夏休みの親子避難受け入れに対応できるよう一般家庭でのホームステイや空き物件の無償貸与にも対象を拡大していくとのことです。関心をお持ちの方は、「京都の家プロジェクト」ホームページをご覧ください。(よ)

宮下芙美子さんには、古材文化の会の会報「古材文化Vol98」にご協力いただきました。寄稿文の内容を元に紹介させていただきました。