おままごとの記憶☆(*^_^*)☆

日曜日、晴れた明るい空を見ると思いだす

幼いころの風景。

庭には松葉ボタンが咲いていて、

縁側には母が。

まだ小学校にあがる前、

妹と私は、母と一度だけおままごとをしたことがあります。

その時のあたたかな記憶

私のこれまでの生涯で最も幸せな記憶の一つ、

それが母との縁側でのおままごと。

私と妹がお客様

「ごめんください」と母の家に訪問して、

ちゃんと三つ指ついて「こんにちは」とご挨拶。

「少しお待ちください。」と立ち去った母が、奥の部屋から

お盆にお菓子を乗せて戻ってきました。

なんとそれは、本物のカステラ!!

昭和30年代生まれの方はよく想像できると思います。

当時はケーキはクリスマスだけ。カステラも、高級なお菓子で

庶民はめったに口にできませんでした。

おままごとに本物のカステラがでてきたことに

私と妹は天にも上るような気持ちで、「わぁ〜」

大切に大切に一切れのカステラをいただきました。

母との、大切な、日曜日の思い出です。

あの日の母は最高に綺麗で優しくて、素敵でした。

子どもの喜ぶ顔がみたくて、

いただいたカステラを大事に取っておいて、

自分は食べずに、おままごとで出してくれた母。

妹と私にとって、生涯わすれない、幸せなひとときです。

私にとってカステラは、今でも「愛」そのものなんです。

こんなひとときを、

家族にも、友人にも、そしてこれから出会う人々と

一緒に創って行くことができたら、

本当に幸せです。

☆(*^_^*)☆