吉良竜夫先生がお亡くなりになりました。
学部生の森林関係の授業の際に、吉良の分類ということで、植生と気温との関係について学んだことを思い出します。
自分の学問分野と近い日本熱帯生態学会の初代会長であったり、大阪出身の人であったりと、一方的な親近感を持っていたので残念です。
昨年2010年には「文明の生態史観」を書かれた梅棹忠夫先生が、また2009年には研究の際にお世話になったKJ法を開発した川喜多二郎先生もお亡くなりになっており、著作や使用する手法で名前を常に聞き、馴染みのあった方がいなくなるのは少し寂しい気がします。
上記の3氏に共通するのは、探検をしてその後に大きな発見や新たな視点を見出したことです。
探検をし、その中で何かを見出し、論文にまとめるという一連の流れは、自分一人が旅行をして楽しむのとは異なる、社会への貢献があります。
自分の経験を社会への貢献につなげるという点が、私が3氏を大きく尊敬している理由でもあります。
旅で発見したことを言語化し、知ってもらうことができれば、同じ旅をしてもその意味合いが変わってくると思います。もしかしたら、おいおい大きなインパクトを生み出すかもしれません。
自分の中で消化する力をつけつつ、自分の見た世界を他の人にも感じてもらえるようにすれば、吉良の分類が私に与えたインパクトのように、誰かに何かを残せるのではないか、と考えています。
同様に、自分の思考を言語化したこのブログが、誰かの心に残るような働きをすることを願っています。
(サンシャインガール)