さくらびレポート202〜作品紹介③キャンバス作品シリーズ

櫻ヶ岡中学校の中平です。夏!美術部祭りは、18日無事作品撤収が終了しました。美術部の次の展示は、9月下旬に行われる白櫻祭で本校の櫻ホールでの美術部展です。

美術部展を行い、部員たちの感想で一番多かったのは「こんなにも多くの人が見に来ているれるとは思わなかった」「予想の2倍くらい来てくれて嬉しいし驚いた」ということです。自分たちが見られ、期待され、応援されているということを実感し、自己肯定感につながってもらえるといいなあと思います。学校教育では、キャリア教育と言われ、職場体験学習が盛んに行われていますが、職場に出る前に、このような「自己肯定」の回数を多くすることが肝心です。それは、美術でも十分可能なのです。

さて、生徒たちの作品を紹介します。

キャンバスに描かれているのは、作者が日頃興味のある画像の世界を自分なりにアレンジしてアクリルで描いています。とても書きこみが丁寧に、そして何重にもされているので、画面の説得力があり、厚みがあります。見習いたいことです。

好きな物や、好きなこと、興味関心があることを描く。それが表現の出発点であると思います。人から与えられたり、押しつけられったことはモチベーションが下がり、結局時間の無駄です。そういって美術部の制作は始まりました。

作者は、大好きなミュージシャンの顔を大きく明るい色彩で描きました。初め別の構図で別の人物を描こうとしていたのですが、展示数日前に突然描き直し、この作品を仕上げました。

どういったところに作者の気持ちの変化があったのか、興味深いところではありますが、一回描いた絵を大工事をして描き直すという勇気と行動力はこれからも継続するでしょう。その原動力は「自分のやりたいことをやっている」という気持ちからは出発していると思います。

写真は、初めてキャンバスに描いた一年生の作品。風に揺られるユリに止まったアゲハチョウ。描きたかった世界を自分自身で常に見つめながら、色を構成を考えて表現しました。

バックの色をどうしたらいいか悩んでいましたが、花や蝶を美しく見せるため、あえて背景を暗くしたそうです。自分でも気に入っているようです。

展示の時、左の蝶は、色が塗られていませんでした。作者によると「その後描いた」そうです。

二年生女子の作品。

題名は「1.999次元」

一次元と二次元の間。限りなく2次元に近いが、二次元ではない・・・。という作品。

題名が面白い。そして花火。