台風12号豪雨災害の被災地にて(9月11日の活動報告)

9月11日(日)は朝から連合大阪の久保様の案内で、那智勝浦町の太田川の上流にある色川地区に視察に行くことになりました。那智勝浦災害ボランティアセンターからは国道42号線を串本方面に走り、一旦太地町を通過し、約15分程度で国道45号線に入りました。ここからは太田川沿いの道を走りました。この太田川の下流の地区も太田川の氾濫で広範囲にわたって浸水の被害を受けていて、那智勝浦災害ボランティアセンターから派遣されたボランティアが作業を手伝っていました。

ここからさらに太田川の川沿いの道を30分ほど上流にあがると色川地区の口色川(くちいろかわ)集落というところに到着しました。ここも那智勝浦町の一角であり、ふるさと百選に選ばれるほど昔ながらの日本のよき原風景が残っている地域です。ただ、今回の台風の豪雨の影響で、山側は土砂崩れを起こし、集落内には土砂や大きな丸太などが流れ出してきて、大きな被害が出ていました。普段か川になっているところが橋のところで土砂や流木でセキ止められて、川の流れが大きく変わり民家や道路に流れ出している状況でした。

この集落の中心部にある避難所にもなっている口色川会館に立ち寄らせいただき、避難されている住民の方から少しお話を聞かせていただきました。9月3日(土)の夜から豪雨になり翌4日(日)午前2時頃には水が集落内に氾濫してきたそうです。見まわりに出ていたところ、道路上に流れてきた多量の水に身体ごと流されてしまい、身体じゅうに傷跡があり痛々しかったですが、草につかまってなんとか助かったとのことでした。夜中の出来事なのであたりは真っ暗でとても怖かったと、当時の恐怖体験を語って下さいました。

その後、区長さんにもお会いし、この集落にはまったくボランティアが入っていないので、もしボランティアとして来てくれるならとてもうれしい、とおっしゃっていました。昼過ぎに災害ボランティアセンターに戻り、関係者と今後の支援のあり方について打ち合わせを行いました。NVNADとしては、被災地の状況を最大限に考慮し、ボランティアバスの派遣を含めどのような支援が有効なのか?一旦西宮へ戻って、連合大阪の皆さんや兵庫県社会福祉協議会の皆さんなどと協議をしながら、一番支援の手薄な地域の支援を検討していきたいと考えています。今回那智勝浦町の現地を案内してくださいました連合大阪の久保様には心よりお礼申し上げます。