協同総合研究所が主催し、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)が共催するフォーラムです。
<開催趣旨>
かつて日本の森林は、人びとにとってさまざまな恵みをもたらす身近な存在であった。だが、1960年代のエネルギー革命政策を機に森林の利用は大きく転換した。森は大規模集約型の木材供給源としての価値に偏り、それにあわせた森林管理が政策的に主流化し、森林は人々の暮らしの糧とは無縁の空間となった。その後、木材生産の林業は石油代替製品やグローバル化の波にものまれ、木材供給地としての競争力すら失った森林・山村エリアは、衰退・過疎化の途を辿ってきている。
しかし、今日では木材生産とともに、人々の暮らしの糧としての森林の価値は世界の共通認識になった。国連は世界中の森林の持続可能な経営、保全、利用の重要性に対する認識を高めるべく、本年2011年を国際森林年(theInternationalYearofForests)に定め、暮らしの糧としての森林の意義を訴えていることにも、重要な変化がうかがわれる。
さらに、日本の国土面積の約7割を占める森林を取り巻く問題は、山村だけの問題ではなく、今日では都市部の居住者に直結した生活と居住の安全保障の課題となっていることは見逃せない。
そこで、多様で積極的な森林活用をする”くちし”、”仕事”から見えてくる森林や地域の持続可能性について考え、都市部に住む私たちができることは何かを考えてみたい。また、3.11東日本大震災の復興を、住民・市町村の自治と協同、人々のなりわいの再生などの視点で、”森林活用”から考え、多様な持続可能性を模索するフォーラムとしたい。
◆ 日時:2011年10月10日(祝・月)13:00〜17:00
◆ 会場:明治大学駿河台キャンバス研究棟第9会議室(JR中央・総武線、地下鉄丸ノ内線御茶ノ水駅徒歩3分)
◆ 資料代:1000円(一般)、500円(協同総研会員・学生・障がいのある方*補助者一名は無料)
◆ パネリスト:佐藤克彦さん(企業組合クライブ林産代表)
中嶋健造さん(NPO土佐の森救援隊事務局長)
未定(被災地からを予定)
◆ コメンテーター:菊間満さん(山形大学農学部教授)
古谷直道(協同総合研究所副理事長)
◆ コーディネーター:横山哲平さん(日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会)
◆ 主催:協同総合研究所
◆ 共催:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会
◆ 申込み・問合せ先:協同総合研究所
TEL:03-6907-8033FAX:03-6907-8034
Email:kyodoken@jicr.org