昭和を動態保存、三軒茶屋中央劇場と千代の湯

三軒茶屋は世田谷区という比較的山手の住宅地にかこまれていて、ニコタマダムの二子玉川も近いんですけど。正直いって道も建物もごちゃごちゃが魅力です。レトロとモダンが入り混じる中で、堂々たるレトロの建物が、三軒茶屋中央劇場です。これぞ映画館という建物に、看板などの小物も雰囲気を精一杯盛り上げていて、「動態保存」といった言葉を思い出してしまいます。
 さて写真の映画館の左上から突き出しているのは、映画館の煙突ではありません。(当り前ですね)。煙突見つけたら、千代の湯はすぐ隣だ、と思うのですが。そういえばこのあたり普段よく通って、千代の湯の塀はよく見るけど、玄関は見たことがないなあ・・・

よく探してみると、塀に小さな入口があり、ここを行くと玄関の前の空間に出ます。ここは反対側からもつながっていて、そちら側へ出ると空地から建物の全体が見えます。千代の湯入口、利用者以外の通行はお断りしますと書いてある不思議なトンネル風通路は、なんだか先日廃業された大阪野田の千成湯さんを思い起こす雰囲気です。
玄関はさっきの不思議な空間に面していてなかなか見ることができませんが、建物は伝統的な銭湯構造で、内部も堂々とした木の造り、お湯は、かなり熱いです。こっちも動態保存といってもいいような銭湯です。

千代の湯 世田谷区三軒茶屋2−12−7 15:10〜25:00 不定休 田園都市線・世田谷線三軒茶屋から3分