昨年、WCIのJapanツアーで我孫子市を訪れたDaniel君(カナダ、現フランス在住)がまた9月1日から26日まで日本各地訪問、無農薬農業を学んだり、被災地を訪ねたり、様々な体験をしました。我孫子市には双方の時間調整が難しく、1日半の滞在となりましたが、ともに知ったる仲とあってざっくばらんな一時をすごしました。
(山口 茂)
私、実はDaniel君とは昨年のツアーで、ほんのちょっと話をした事がある程度なのです。でも、その後まもなく、彼が屋久島で撮った写真を批評せよと浜崎代表から転送されてきたのが、付き合いのきっかけでした。彼が芸術活動(舞台脚本、演出、監督・・・映像制作等々)をしている事はその時知りました。でも、言葉が十分でなかったので、いつも歯がゆい思いをしていました。しかし、今回はYoonさんという日本人以上に日本を理解しているガールフレンドがついていましたから、お互いかなり納得いく話ができました。
Daniel君とYoonさん(前列眼鏡の人)を囲んで=撮影・村山郁子
今回の我孫子訪問に際し、浜崎慶子代表や村山郁子さん、中村敏さんらが食事会を企画してくれて、佐藤綾郁さんご家族(昨年の彼のホストファミリー)も駆け付けてくれました。2人ともとても感激していましたが、「個人的に来日している私達に、何故こんなに良くしてくれるの?」「日本には儒教の精神がある。“友遠方より来る、うれしからずや”だ。全てを理屈で片づける西洋人の文化とは違う。以前君に言っただろう!、日本を理解するためには”行間を読め“と」。(悲しいかな日本語です) 解かったかな!?。
食事会を終えて帰宅してから、明朝は出発だと言うのに、夜遅くまで私の妻も加わり“激論会“です。妻は日本のおばさんの代表みたいな人ですから、文化とか芸術とか、そんなものは関係ありません。どうやって食べていくつもりか、収入源はどうなっているのか? 親は2人の関係を認めているのか? 良い歳をしてまだ学生をしているのはなぜか? 私が、まあまあ、そこまで聞かなくても・・・と言う感じです。(彼はちゃんと考えているんですから)
Danielはさぞや気にしただろうと思いきや「他ではかしこまってしまう家もあるけど、ほんと、ここは気楽ですね」と居間に足を投げ出し、妻の作った酒のつまみを「うまいで〜す。もっと下さい!」「バナナアイスクリームとモナカアイスもネ!」
後で妻は私に「Danielはちょっといけん、線が細か。頼りなくって。ボランティアで役者集めて、何ができるのさ。厳しさが足りない! これで彼女を食べさせていけるかしら?(Danielが読んだら怒るだろうな) ウ〜ム・・・困った。さて、どうしたものでしょう? あっ、そうだ! うん、うん、頼んでみるかぁ」。 あっ、ヤバい ヤバいぞ! おばさんのお節介がまた始まるぞ。Daniel君、『また来てもいいか?』なんて悠長なことを言っていたけど、しばらくは連絡したり、来日したりしないほうが身のためだぞ。忠告しておきますが!!! ヘタをしたら、庭師の修業に出されちゃうぞ!
(陰の声)-庭師の修行は、ダニエルの望むところです。昨年彼は、「日本で庭師の修行ができるといいな」とつぶやいていました。本当に素晴らしい庭も持つ我孫子の老舗角松の庭に惹かれてNPO住み良い研究所に橋渡しを頼んで、望み通り庭を見せてもらった位ですから。ー(写真の画像がいまいちはっきりしませんが、ご覧になるときクリックしていただくとはっきり出ますので、よろしく)