「御所まち」と名柄の「中村邸」〔重文〕を訪ねました

街道をゆく見学会№8を10月30日に行いました。今回の見学会では、奈良県御所市の「御所まち」と名柄の名家「中村邸」〔重文〕を訪ねました。
参加者とスタッフの27名は近鉄橿原神宮駅からバスに乗って午前中は名柄の重文の民家中村家を訪問しました。中村家は慶長年間(1596〜1615年)に建てられたと推定される代官の家です。切妻造段違、本瓦葺の民家で1968年、国の重要文化財に指定されています。
近年、中村家が公開されることは少なく、今回の見学会で初めて内部を見せていただいたと話す奈良県の会員もおられました。内部の建具は三本溝の突き止めになっているなど防護的な構えが建物の古さを感じさせました。

午後からは西御所まちを見学しました。まちづくりに取り組んでいるNPO法人ごせまちネットワークの楠(くすのき)孝夫さんにご案内いただきました。登録文化財の中井家を御当主の中井陽一さんの解説で検地絵図を見せていただいたり、楠さんのお知り合いの玄関先を拝見したり、復元された高札場を訪ねました。
雨の中の見学会でしたが、楠さんのおかげで、参加者一同、御所まちの魅力を堪能しました。ありがとうございました。 (白)