文京区目白台だけど早稲田に近い豊川浴泉

目白台は文京区でも一番西、山手線の目白からは少し遠く、都電の鬼子母神前が近かったのですが、副都心線の雑司が谷駅ができて、少し便利になりました。それでも教育やスポーツ施設が多く、あまり派手さはありません。以前は総理大臣のお屋敷が勇名だったような記憶がありますが、いまはどうなっているんでしょう。
成瀬記念講堂の素敵な建物が塀の上に見える日本女子大の向かい側、あるいは新目白通りと不忍通りの三叉路あたりから南へいったところに豊川浴泉があります。住所は月の湯と同じ目白台で、地図でも近そうですが、豊川浴泉は富士見坂、日無坂という急坂を降り切った通りに面しています。丘の上の月の湯の方から行くことはできますが、豊川浴泉から月の湯へ行こうとするとおおごとです。
また、豊島区高田、新宿区西早稲田とも近くて三区の接点です。実際豊川浴泉からさらに南へ行くと、神田川を渡り、なんだか来たことのある金泉湯の面影橋の近くにやってきました。というわけで、住所は目白台ですが都電の早稲田から行ったほうが近そうです。

豊川浴泉は伝統的な和風銭湯で、漆喰の鶴など見事な破風です。懸魚に笑った顔のような鬼?がついていました。フロントに改造してあるものの、脱衣場は立派な格天井、磨りガラスの桟も美しく、伝統的な佇まいです。浴室内もタイルなどは新しくきれいになっていますが、湯気抜きのある伝統的な構造で、ペンキ絵は女湯側に富士山でしょうか。
玄関に「まち探検」のお礼を見つけました。ご主人が銭湯見学を案内されたのでしょう、参加した子供からご主人へのお手紙です。そのとおりにやさしそうな方でした。ご主人は北島三郎のファンでしょうか。
豊川浴泉 文京区目白台1-13-1 16:00〜24:00 月曜お休み 都電早稲田から5分