櫻ヶ岡中学校の中平です。1学年の4月から取り組んできた大題材「ルネサンス2011」。
そのまとめ題材である「僕の私のルネサンス的出来事」の作品が、9時間と言う制作時間を経て完成しました。それぞれの作品は、今までの自分の人生を振り返ったときに印象に残っている「自分自身に影響を与えた出会いや事件の瞬間、一瞬」を絵にしました。
この題材では、特に、その印象的な出来事を一言で言うと何か?ということが出発点として大事であるという話をしました。言葉にすると「よっしゃー!」「ぎゃー!」「いててて」「かわいいい!」などです。
そして、生徒には、その言葉を色で言うと何色だろう?と質問します。
ここに掲載した作品の多くが、背景の色や、主人公の描き方をそうやって工夫しているのです。自分の心情を色や形で表す。それは平行して、他者の作品を鑑賞する際に、描かれている背景の色や形、主人公たちの様子から「読み取る」ことを可能にしているれる力であると思います。
写真の作品は、悪夢の中で不気味な怪物に追われて怖かった時を絵にしました。上半分の抽象的な表現が、独創的で面白いと思います。どこか、怖さよりもコミカルな感じがしますね。
次の作品は、机の上にのっているハリーポッターの本。
ハリーポッター大好きな作者ができるだけリアルにしようと描きました。
鳥の羽は空想。リアルと空想が混ざっています。
ピアノ大好きな女子生徒の作品。かなり制作に時間がかかっていたので、何度も私は教師として作品制作を手伝おうと思いましたが、最終的に全て一人で制作しました。
なかなかこういった表現はいくら写真をコピーして使ったとしても難しいと思いますが、とても効率よく、そして力強くひょうげんしていると思います。
コピーを下書きして使っていますが、コピーに左右されない、しっかりとした立体感や見通しをもって表現しているのではないでしょうか。