脱原発の経済学−熊本一規さんの新刊

 福島原発事故によって放射能が垂れ流され続け、人びとが放射能被害のモルモットになっているような事態は、人類史上初めてのことである。脱原発すべきか否か。脱原発を選ぶとしたら、それをいかに進めるのがよいのか。この問いは、今やすべての人びとにとって差し迫った問題として問われている。
 本書は、原発の電気がいかに高く、いかに電力が余っているか、いかに地域社会を破壊してきたかを明らかにし、脱原発が必要かつ可能であることを経済学視点から提言する。(緑風出版から)

出版:緑風出版 定価:2200円+税
著者:熊本一規さん(明治学院大学教授)

目次
はじめに
第1章 電力自由化と発送電分離は必要か
第2章 「原発の電気が一番安い」は本当か
第3章 原発は地域社会を破壊する
第4章 脱原発社会を如何に創るか
付 論 水車が語る農村盛衰史
あとがき