野田村での活動(12月1日〜2日)

今回は、兵庫県内の市町とNPO団体で構成する「NPOと行政の子育て支援会議」(会員数203)とひょうごボランタリープラザの共催でのボランティアバスで、11月30日神戸を出発しました。私はこの会議の代表幹事をしていて、この東北大震災交流ボランティア事業の企画を担当しました。参加者は県内各地の子育て支援者(県社協、県職員含む)の18人で、初めて東北に行く人が殆どでした。短かい日程の中での交流ということで、これまでのNVNADの野田村での繋がりを活かした行程を組み、仮設住宅集会室での幼児親子や住民の方との交流会、総合センターでの小学生対象のお楽しみ会を実施しました。その活動の合間を縫って、西宮市の小中学校などからの支援金や支援物資を野田小中学校や保育所に届けましたので報告します。NVNAD理事 米山清美
○西宮市立山口中学校
 4月に同校生徒会のメッセージと支援金を届け、その後も学校同士のやりとりはあったようですが、今回は生徒たちが作成した応援メッセージの人文字のDVDと、ベルマークのカタログを届けました。今回のボランティアバスに先立って、同校生徒会役員がNVNADの事務所にこれらを持参してくれましたが、その際「渡してくれるだけでよいから」と見返りは求めないことは確認していました(11/25神戸新聞朝刊に掲載)。野田中学校では清野教諭が受け取ってくださいましたが「見られるときに見てください」と手渡しました。ベルマークのカタログは好きな品物が選べるので有り難いと言っておられました。相手にとって負担のない支援物資を心がけたいものです。(写真1)

○西宮市立安井小学校PTA
 6月にNVNADの事務所に連絡があり、顔の見える支援がしたいが被災地とつないで欲しいとのことでした。具体的には年度末にベルマークを集めてそのカタログを送りたいということで、野田小学校の了解は得ました。その後PTA会員対象の講演会を実施したりして会員の意識を高め、この度編み物ボランティアを募って作った沢山の手編みの品物を届けました。200近いマフラーや帽子は、中学校の自転車通学の生徒たちや、仮設住宅の人たち、保育所の子どもたちに手渡してきました。(写真2)

○西宮市立鳴尾東小学校PTA
 8月の野田小学校でのプレーパークでも手作りの帽子や小物を届けましたが、今回はクリスマスプレゼントをとお手玉や毛糸のマフラーなどを日向保育所に届けました。(写真3)手作りの針山は仮設住宅の手芸サークルさんが喜んでもらってくださいました。
○三重県いなべ市立阿下喜小学校
 6月に全校生徒対象の防災授業に行きましたが、6年生の先生より連絡があり、児童会が中心になって集め現金書留で届いた支援金を野田小学校に届けました。お礼などもいいからとのことですが、野田小学校のことをまた報告に行く予定です。
○その他、聖和大学の学生たちが作ったフェルト製のおもちゃも、みんなで遊んでと日向保育所と2日に行った仙台市東六郷幼児学園に届けました。
このように今回も沢山の品物などを届けましたが、人数分あるからといっていいものではないと思います。一人一人に配る手間があるからです。特に仮設住宅など各戸分あるといっても現地の方たちがくまなく配るのは大変です。留守の場合など何度も行くわけですから。また、本当にいるものかどうかもあります。善意の品物だからこそ相手も困るということもあるでしょう。押しつけになっていないかなど相手の気持ちになって常に考えといけないと思います。