第三期上級講座の9回目基礎講座「普請願書と普請帳」開催される

12月11日にまちセンのワークショップルームで中川等先生を講師として第三期上級講座の9回目基礎講座「普請願書と普請帳」が開催されました。
午前中は、登録文化財調査の方法についても講義があり、今後の建物調査の基礎知識を再確認しました。その後、江戸時代の建築申請とも言える普請願書について実例を引きながら講義が行われました。普請帳とは、建築主が普請にあたっての材料や人工を書き記した覚え書きです。普請願書は公式文書、普請帳は私的なメモと言ったものですが、どちらもその発見によって、その建物の建築状況がわかる文書で貴重なものです。
午後からは、前回と同様に普請願書などの解読に取り組みました。なお、オブザーバーとして二期修了者の池田さんが前回に引き続き参加されました。 これで、基礎講座は終了し、1月からは8月の発表会に向けて各々が研究課題に取り組む実践講座になります。(白)