『駅』 〜出会いの場所・別れの場所 出発点の場所、到着点の場所〜

12月13日(火)夜、

JR八尾駅周辺まちづくり協議会の定例会に

行って来ました。

そこで頂いた資料に、

JR八尾駅の建て替え工事に伴い、

JR八尾駅北口改札(右上写真)が、

今日・16日いっぱいで閉鎖になるという

案内がありました。

同じく八尾駅の南口改札(右写真)は、

来週22日(金)いっぱいで、

閉鎖になるそうです。

私は、産まれてから34年間ずっと

この古びた駅を愛用し続けてきました。

大阪市内からこの八尾に嫁に来た

私の母は・・・

「古臭〜い駅が綺麗になるから嬉しいヮ!」と

ルンルン気分ですが、

この駅がある風景の中で、生きてきた私としましては

また一つ、思い出の場所がなくなることに

さみしさを感じています。

以前、田中八尾市長(この駅がある村、出身です)に、

「この古きよき駅を残したまま、改築して欲しい」と

個人的にお願いしたのですが、

「古くていいとは思いますが、JR奈良駅のように

『歴史的価値がある』というレベルまでは行かないので

残す価値はないです」とバッサリ言われてしまいました(涙)。

今でも、その市長の言われたことに、正直、納得はいってませんが、

市長・市役所は、いろんな立場の人間の意見を聞き、

調整して行かなければならないので、

私の母のように、綺麗にして欲しいという意見も多いようですので、

市長・市役所の判断は、ベターだと思います。

私が愛用している、南口は

来週、閉鎖になりますので、電車に乗る前に

写真をとろうとしますと、前に歩いていた方が

2人とも、携帯のカメラで写真を撮っていて、

私の後ろにいた人も何人か撮っておられました。

普段、なにげなく、通っている同じ町の人たちも

私のように、この駅をずっと愛し続けていたんやなーって

電車にゆられながら、じわーっと感動していました。。。

特に、この南口に関しましては、

昔からある、植松村(植松町)の古きよき風景と

マッチしていますので、現存の声が大きかったようで、

新しい南口の駅舎は、今の駅舎に似せたデザイン・色に

されるとのことでした。

時代は、どんどん変わっていて、

人の心も変わっていますが、

この場所・この町「ふるさと」を愛する気持ちは、すっと変わりたくないですね。。。

JR八尾駅・・・いや。「国鉄八尾駅」・・・。

この場所で、いっぱいいろんな出会い、別れ・・・

旅のはじまり、そして終わりを経験させて頂きました。

走馬灯のように、今、かみしめながら・・・

今まで、ホンマにありがとう!!!

さて。

12月13日夜開催された、

「JR八尾駅周辺まちづくり協議会」の定例会は

正に喧々諤々状態!!

住民代表が、八尾市役所・都市整備課の担当者たちに罵声をあびせまくり・・・。

住民の要望として、新駅舎の北側・一階の

エレベータの入口側のところに

「交番」を設置したい!というものがあります。

駅の超一等地、しかも最も目立つ場所に交番がある

警察官がいるということで、町全体の治安維持が出来るということ、

そして、交番設置希望地の目の前にある、側道とメイン道路がぶつかる所で、

自動車が『一旦停止』を、必ずすることを促したいという要望が強くあります。

今は、駅を建て替えるということで、

その一旦停止のところから50メートル離れたところに

仮設の交番がありますが、

そこに交番が仮設の場所に移動してから、その一旦停止すべき場所で

自動車が一旦停止しないケースが出始め、

側道から一気にメイン道路に突っ込み、

駅から出てきた人たちや歩いている人たちを

危険にさらしていて、軽い接触事故も起こったそうなんです。

八尾市役所の担当の方曰く・・・

ところが警察は、「パトカーが置けないので、

今の仮設交番の場所がいいです」と言ったそうなんです。

ですので、八尾市役所の方があっさり・・・

「警察に上記の理由で移動は難しいといわれました

(ので要望は受け入れられませんでした)」と言ってしまったのです。

そしたら、住民の代表の方々がブチっ!と切れてしまいました。

私はずっと無口で『傍観』していましたが

(入れるスキがありませんでしたので・・・)

八尾市役所の方々は、それなりにがんばって警察と

交渉してくださったのだと思いますが、

あまりにも、すんなりと警察の言うことを聞きすぎ・・・

あまりにも、住民の意見を蔑ろにし過ぎ・・・と誤解されても

仕方が無い勢いで、あっさり警察の主張を呑んで、帰って来てしまったのです。

実は、新しい駅舎には、交番用のスペースがちゃんと

設計の中に入っているんです。

(JR西日本の設計担当者が住民の要望を聞き、入れてくれました)

にも関わらず、「パトカーが交番の側に置けない・・・

側に置かずに、遠くに置くと、いたずらされる危険性がある」と

突っぱねられたというのです。

市役所の担当者たちも、

「警察にアカンと言われました・・・どうないしましょう?」って

住民の代表者の方々にだけでも、

ホウレンソウ(報告・連絡・相談)してから、

このような定例会で公表すればいいものの、

イキナリ「だめでした!」って決定事項を報告したって感じだったので、

みんなが一気に怒ってしまいました。

私たちのまちづくり協議会は、

地域の福祉委員会の委員長をはじめ、地元の全ての自治会組織の

代表者が委員として入っている会で、

市役所から認定された「公の組織」な訳です。

つまり、ここでの意見=住民全体の意見な訳です。

にも関わらず、このような感じで、あっさり「だめでした!」と

言われたので、

「私たち協議会メンバーって、一体何やねんやろ・・・?

市議会で、『ちゃんと協議会を通して住民の総意を聞いた上で、

駅舎建て替え・まちづくりしています』と、議員を説得したいが為の

便利組織なのでは?!」って感じです。

こんなこと、感じたことは過去11年間の間、一度や二度ではありません。

そもそも、八尾市役所って、何のためにあるのか?

それは市民・住民のためにある訳です。

だから職員の給料も全額税金で賄われている訳です。

給料もらうために職員が働くのなら、

そりゃー、すんなり、警察やJR西日本とか大阪府とか国とかとの交渉を

終らせれば、この上なくラクでいいかと思います。

だけど、市役所は・・・市役所の職員は、

市民の幸せな生活を送るために存在すべきなのです。

市民のために、時間、そして命懸けて

職務を全うしなければならないんです。

なんでこんな至極当たり前のことが分からないんやろ。

なんで、伝わらない・・・誠意があまり見えないんやろ。。。

この協議会は、北口にある安中町・陽光園の方が

中心となった組織なんですが、(私は南側の人間ですが)

今は、バス乗り場もタクシー乗り場も北側にあるのですが、

私たち協議会メンバーが何〜んにも要望していないのに、

いつのまにか設計段階で、

バス乗り場もタクシー乗り場も南側になっていたんです!!

元々、駐車場だったとても広い空き地がある関係でそうなったのですが、

これも、北側の住民が

「いっこも頼んでもないのに・・・しかも余計不便になるやんけ〜!!」と

猛烈に怒り狂われました。

これも事前のホウレンソウもなく、いきなり完璧な設計図を見せられ

そんなことを、しゃーしゃーと市役所の人たちが言い放った訳です。

さすがに、あまりにも不条理過ぎるので、

JR西日本の設計士にお願いして、

タクシーが北側に二台だけですが、止まれるスペースを

作ってくれました。でもバス停は、南側に移動になってしまいました。

更に、こんなこともありました。

駅西側すぐにある、自動車も通る大きな踏切があるのですが、

その両側に各幅2メートルの歩道がついているのですが、

ちょっとおかしな構造になっていて、

途中、ギュッと狭くまってしまうんです。

朝夕のラッシュ時、その歩道は、歩いている人と

自転車の人でごった返し、途中狭くなっているだけあり

かなり危険なので、駅舎改築と一緒に、幅を広げて欲しいという

地元住民の要望がありました。

ですが、市役所の担当者の方は、

「JR西日本曰く・・・どこかを拡げたら、どこかを狭めなければならないのでダメです・・・

と言われました(ので×です)」と言っていたのですが、

これも猛烈な住民の反発に遭い、

いつのまにか、どこかを狭めることなく、

歩道が2メートルずつ広くなり、各4メートルの歩道が出来ることになりました。

つまり、行政の世界でも、まちづくりの世界でも

「やれば できる」 のです。

やらんから・努力しないから出来ないんです。

こんな感じで、この世の中って、フクザツなようで

実は、めちゃくちゃシンプルなんです。

喧々諤々し、結局、13日に話し合われた交番の件は

「白紙撤回!もう一回、警察と交渉し直す!!」という結論を

住民が市役所に対して突きつけて、一方的にお開きとなりました。

お開きの後、協議会・会長で

私が尊敬する経営者であり人であります加賀さんと

近くの居酒屋さんでいろいろとお話させて頂きました。

加賀さん曰く・・・

「市役所の子たちも、がんばってるけど、『誠意』が足らんなぁ。

僕たちは、アカンもん・出来ないもんをせ〜!って言っている訳やない。

絶対出来るんやし、住民のためにせなアカンことやねん。

ま、彼ら(市役所の人たち)の教育・勉強やと思って、まー、

あれくらいは喧々諤々してもええやろ〜。」

さ・・・さすが、我が師匠っ!

物事の味方が、カミサマの域に達しておられる(アッパレ☆)

住民 VS 市役所

という対立した図式ではなくって、

住民と市役所・・・JR西日本、大阪府、国などが、

「住民生活の向上」をいう大目標を共有しながら

みんなで大きな和(大和)を描きながら

喧々諤々しながら一つずつ、ゴールへと近づいていく・・・。

これが物事を成し遂げる、最も素晴らしい方法なんだと思います。

にしましても、この協議会に集まるみなさまって、

本当に素晴らしい方ばかりだと思います。

みんな「住民の代表」としての誇りを持ち、

住民のためにを思って、発言してはりますから。。。

もちろんみなさん、完全ボランティアです。

夜、お疲れのところ、みんな会議しに集まってくるんです。

ほんと、こんな方々のおかげで、この地域が

うまーく大きな和を描いて、まわっているんやと思います。

会社と家の往復だけが・・・

はたまた、自分と自分の子どもの行動範囲だけが、

『世の中の全て』だと思い込んでいる人たちに、

このような人たちの営みは、絶対に見えないけれど

そんな人たちにも、ほんの少しでもいいので、

知っていただきたいです。

この八尾駅周辺地域を巡る喧々諤々状態は、まだ始まったばかりで、

加賀さん世代が天国に上がられた後も、ずっと続いていきます。

ご縁あって、この協議会に入らせて頂いて11年が過ぎました。

この協議会に入って、私の『ボランティア人生』(=感謝行の実践)が始まりました。

おかげさまで、本当にいい人生を歩ませて頂いております。

おかげさまで、いい人との出会いばかりです。

今のうちに、加賀さんのような器をコッソリ育んでいって

この町のように、私も更なる発展を遂げたいと思いま〜すっ(%笑う女%)(%王冠%)