櫻ヶ岡中学校の中平です。今日の午後1時から、平成23年最後を飾るカオスギャラリーの作品展示を行い、無事完了しました。
今回の作品は、作者が一年間描きためたトレーシングペーパーの作品を24作品展示しました。
作品名:自由堂
作者名:ヘリオス(3年男子1名)
3学年の男子生徒が一人で制作しました。
自由堂という看板がカオスギャラリーに飾られ、一枚一枚のトレペ作品がまるで文房具屋さんのように陳列されています。
作者によると、「昔行った駄菓子屋のイメージ」だそうです。
一つ一つの「商品」には、値段がつけられていますが、これも「自由!」なんだそうです。
「とにかく、絵を描いているときには自由な気持ちで描いていました。」
だから、見に来る人も自由な気持ちで楽しんでほしい。と、作者は言っています。
この駄菓子屋風展示については「想像以上の良いできばえ」と満足そうでした。
トレーシングペーパーを使って描く。しかも、それは自分が好きな既成のイラストです。
とかく美術教育の現場では、トレースやコピーは創造性を失わせるという理由からタブー視されています。しかし、生徒によっては、またやり方によっては、生徒の次へ繋がるステップになると思います。私は、一見タブー視されている存在にこそ、実は次の新しい開拓地があると思っています。何がどう効果的に扱われるのか、それは与え方次第であるし、与えられ方次第でもあると思います。
これがアートであるかどうなのか、美術教育で有効かどうか、それは置いといて、すでにこの作者にとってはなくてはならない身近な存在であることを認めるべきだと思います。
理屈っぽいことはやめましょう。作品はとてもおもしろいです!!!!