チャイルドラインは被災地からの子どもの声を受けとめ続けています

2011年は3月11日に東日本大震災が発生し、多くの子どもたちが被災しました。
東北地方のチャイルドラインは被災しており、震災直後は東北から関東の広い地域で交通機関が麻痺し、電話の開設ができない団体もありましたが、チャイルドラインでは、全国45都道府県77団体がネットワークを組み電話を受けている強みを生かし、震災直後から途切れることなく、子どもたちからの声を受けとめ続けています。
 
困難な状況の中にいる子どもたちが、気持ちを話すことで少しでも心の重荷を軽くしてほしいという思いから、被災地の子どもたちに番号を知らせるカードを配布しました。岩手・宮城・福島の各県の教育委員会等のご協力と共に、ご支援をいただいている企業のみなさまにもお力添えをいただき、8〜10月の間に、すべての公立小・中・高校にチャイルドラインの番号を知らせるカードをお送りしました。ご協力いただきましたみなさまに改めて御礼申し上げます。
8月以降、3県の子どもからの電話件数は増加しており、カード配布の効果が出ててい ると考えています。

※被災地3県(岩手・宮城・福島)からの電話の状況(2011年3月〜10月)については末尾のPDFをご参照ください。

震災から8ヶ月以上が経過しましたが、心のケアの重要性はさらに高まっていると考えられます。また、原発事故の影響等により、全国各地に避難をしている子どもたちも数多くいます。チャイルドラインは全国どこからでもフリーダイヤルで子どもたちが電話をかけることができ、全国で電話を受ける「受け手」と呼ばれるボランティア2300人以上が子どもたちからの声をひとつひとつ大切に受けとめています。
子どもたちにとって安心してかけられる電話でありつづけられるよう、誠実に活動に取り組んでいきたいと思います。
これからもチャイルドラインの応援をどうぞよろしくお願いいたします!

1年間3,000円からできるご支援はこちらから

本年中はみなさまに大変お世話になりました。
明年もどうぞよろしくお願いいたします。