櫻ヶ岡中学校の中平です。明日はいよいよ大晦日ですね。私は今日、窓拭きなど新年を迎える準備を整え、新しい気持ちで新年を迎えたいと思っています。皆さんはいかがですか?
さて、1学年必修授業「触ると気持ちいい石鹸」、今、校舎内の廊下には、石鹸の香りを漂わせながら、作品が200個以上展示されています。
今年の作品は、感触を楽しむ仕掛けを作っている作品が多く、目だけでなく手の鑑賞も楽しいです。
写真の作品は、3つのパーツがばらばらに作られたものですが、作者が組み合わせてみたらおもしろかったので、そのまま展示しています。組み合わせると新しい空間が現れ、アートとして刺激的な作品になりました。
リバーシブルな作品。
表面と裏面の感触と表情が全く違います。
写真をひっくり返すと・・・・・・・
いきなりざらざらな感触になり、表情もシリアスに一変します。
触らないと楽しめない作品・・・・。発想がユニークですね。おもしろいです。
上履きのシューズを作品に。靴底もしっかり彫って、磨いてあります。手触りも感触がおもしろい。
想定外に作業中ばらばらになってしまった作品ですが、三つを関連なさそうですが、関連ありそうに作ってあります。彫りも磨きも申し分ありません。
こういった立体作品のおもしろさは、彫る磨く楽しさだけではなく、想定外のアクシデントに対する前向きな思考判断のおもしろさもあると思っています。計画通りにいかなかったことを、「おもしろい偶然のできごと」として前向きにとらえ、そこから新しい発想をしていく。作品が失敗したのではなく、おもしろくなったと考える。生きていくうえで、美術教育でできることの一つではないでしょうか。