「河内木綿今昔」展ワークショップ報告

1月15日(日)
開催中の「河内木綿今昔」展ワークショップ
「河内木綿文様布でつくるブックカバー」 
がありました。

村西徳子さんと、
NPO法人河内木綿藍染保存会の皆さんの指導で、
文庫本カバーをつくりました。

2枚あわせ+裏芯入りのしっかりしたカバーです。

このワークショップで使用した布は、
「丸鳳凰と桐唐草(まるほうおうときりからくさ)」
という文様です。

保存会の型紙から作られたこの布は、
今ワークショップが初出だそうです!

とっても素敵なブックカバーに仕上がってます。

今回のワークショップに持ち込まれた
保存会の型紙と、
のり置きを終えた染める前の木綿です

くりかえし、くりかえし、柄がうまく続くように
綿の反物に
もち米でつくった「のり」を置くそうです。
(のりをおいた部分は染まらない)

のりには模様がわかりやすいように青い色をつけてあります。

型紙が1ミリでもずれると、くりかえし置いてゆくうちに
大きなずれになってしまうため、
慎重な作業が求められるとのことでした。

この型紙の文様は、カットされた古布から再現されました。
河内木綿は、残っていてもこのように
切れ端の状態になってしまっている
ことが少なくないそうです。

小さく切断されてしまった布を柄がつながるように配置し、
足りない部分を想像しながら埋めて復元してゆきます。

画像では見えにくいかもしれませんが、
えんぴつで線が繋がれています。
(画像をクリックすると拡大されます)

このような作業のくりかえしが、技の伝承に繋がっているのですね。
 

参加されたみなさま、お疲れ様でした!
今回作ったブックカバー、ぜひお友達に自慢してくださいね。

「河内木綿今昔展」は1月29日まで開催しています。

実は、
体験コーナーが以前より更に充実しているんです。
綿くり機以外にも・・・これは次の機会にご紹介します。

ご来館をお待ちしています。

いしとも