「苦難」について…雑感。

おシゴトの合間の時間で、

ふっ…と今までの私の2周と3分の1の

四国遍路旅について思い出していました(%ニコ女%)(%星%)

まず目に浮かぶ光景は、12番・焼山寺に向かう…

6時間に及ぶ怒涛の山遍路…。

はたまた、いつまで歩いても、永遠に室戸岬が見えない…

足を痛める国道55号線の75キロのコンクリート道。

更には限界を越えてもう何も考えられずに

ただ歩き続けた夜道など、「苦難」の時ばかりをまず思い浮かびます。

そんな苦難に遭うのんを分かっていて…

時間とお金と体力を消費しに行くやなんて、

正に無駄な行為やと私自身も感じています。

だけど、そんな「苦難」は、今となっては「いい思い出」であり、

「自己成長の糧」になった有り難い…

まさに『有るのが難しい』程に貴重な体験でした。

上記の苦難に続いて思い出すのが、その後に続く『感動』と『感謝』。

折りたたみ自転車での一周目の遍路旅の途中、

自転車がパンクしてしまった時、助けて下さった車遍路の皆様や、

中山さんご一家の皆様。

同じく一周目で早春、寒波到来で寒くてかなりヤバかったのですが、

かわいくて安い冬服がたくさん売ってるお店を紹介してくれた、

松山のラーメン屋さんのおねえさん。

3周目の歩き遍路では、『お接待』をして頂いた方がたくさんおられました…。

思い出すだけで、感謝感動でウルウルしてきます。

2周目の遍路は車でしたので、誰のお世話にならなくても

車とカーナビのおかげでスムーズに回ることが出来ました。

だけど、2周目の車遍路で思い出すことは、ほとんどありません。

苦労し苦難を味わったからこそ、感動や感謝が深まって行くんだと思いますし、

人生自体にも『深み』や『味』が増すんだと思います。

つまり、人生において、苦難や苦労が嫌だと避けていれば、

感動も感謝(=幸福感)も生まれて来ないということです。

しかも苦労苦難を味わい、所謂『失敗』という痛い目に遭いますと、

そこで学習や気付き…経験という『宝石の原石』を

得ることが出来るかと思います。

私がなぜ『宝石の原石』と書いたかといいますと、

ただ失敗しただけ・ただ経験しただけではダメで、

その苦い経験をどう今後の人生に活かしていくか?

学習したことをどう実践するかがポイントになると思います。

正しい実践をし続けることにより、『宝石の原石』が磨かれ、

やがて光輝いて来て、その人自身を輝かせて行くのではないでしょうか?

宝石の原石のように、『苦難』という名前の石にぶつかり、

傷つけられつつ磨かれて行くのが人間という、動物のようです。

また、『苦難』というものは突然やって来るものと

思われる傾向にあろうかと思われます。

昨年3月のあの大震災も突然やって来ました。

が、以前よりいつか必ず巨大地震・津波が来ると

言われていた地域でもありました。

突然来る苦難が来た時、

その苦難を避けることは難しいかと思いますが、

緩和(被害を最小限にする)ことは可能かと思われます。

その方法とは、「その苦難は必ず来る」と結論づけた上で、

心構え・準備をしておくということです。

昨晩のNHK「クローズアップ現代」では、

岩手県釜石市の釜石小学校に通っていた小学生たち184名が、

あの巨大津波が釜石にも来たにも関わらず、

全員無事だったという「釜石の奇跡」と呼ばれている

事実を検証されてはりました。

釜石小学校では、「大津波はいつか必ず来る」と断定し、

常日頃から、避難訓練や、津波についての知識

(例えば、高さがたったの50センチの津波でも人は

流されるという事実など)を学び、

そして常識(行政が作った「防災マップ」や

「ウチんとこには津波は来ない」と根拠もない大人たちの思い込み・

過去の事例)に捕われない心、

そして、自分自身の身は自分自身で守るという、

自立した心などを学校で徹底的に教え込んでいたそうなんです。

リスクマネジメント・危機管理…。

もしもの時・想定外のことが起きた時に

どう的確にさっと処理するのか?

日頃の平時から考え、先手を打っておくことを私は…

『苦難の先取り』

と呼んでいます。

今の私にとって四国遍路旅は正に『苦難の先取り』旅。

旅先で起こることは、私の日常生活でも起こりうることばかりです。

なぜなら、『よしこちゃん』という人間が同じだからです。

同じ人間が違う場所にいても言動は同じであり、

おかす失敗も、現れる苦難も全て同じな訳です。

だから、四国遍路旅で苦難に直面し、失敗して、学習し、

自分自身を変えていく実践(=行)を積めば積む程、

私が日常生活の場所に帰って来た時に、苦難が来なくなります。

四国遍路旅上での苦難は、日常生活の場上のものより、

シンプルで解りやすくなっており、しかも、

対処を間違ってとんでもない失敗をしてしまっても、

命取られない限りは、打撃は残りません。

(例えば、お遍路旅上で、そこでの人間関係で大失敗しても、

その人とは二度と会うことはありませんので、引きずることはありません)

演劇で例えると、四国遍路旅での失敗は、練習の時の失敗であり、

日常生活での失敗は、劇の本番で…

舞台上のライト浴びてるところで失敗するような感じです。

だから私は今後も本番人生・日常生活を輝かせるために、

四国遍路道を歩き続けて参りたいと思います(%笑う女%)(%王冠%)