人権のひろば N0.82より 人権擁護協会発行より

・2004年199人でスタートした首都圏のある高校では
 途中で85人がやめ卒業したのは113人でした
 入学した生徒の中で41人が中学で不登校を経験しており
 うち38人が中退しました
 ですから不登校と中退はかなり密接な関係があるのではないかと思います
 これは1つの中学の事例ですからまだまだ調査の必要がありますが

・2010年3月に首都圏の2つの中学校を卒業した生徒の事例では
 合計353人のうち64人が就学援助・生活保護世帯の子どもです

 公立高校の職業課程、つまり工業科、商業科に進学した生徒で
 15人中10人、公立の定時制高校に進学した生徒では14人中7人
 公立の通信制に入った生徒では3人中3人
 就職した生徒では4人中4人が就学援助・生活保護世帯の子どもでした

 生活が困難な家庭の子どもがどういう進路を選択しているかが
 この2つの中学の事例を見れば推測できます
このような調査もほとんどなされておりませんので必要ではないでしょうか

・首都圏のある地区では生活保護世帯の12%に不登校の小学生がいる
 その他世帯の平均は2,41%ですので5倍の格差があります

 全日制高校に行けるのは72%でその他の平均90%に比べると20%のマイナス
 公立の定時制へ進学するのは被保護世帯では20%、平均は4,6%です
 未進学という中学で終わる生徒が6%近くいます

・・・・・貧困の世代間連鎖は本人の努力の問題ではなく人権問題だと思います・・・
<ガーデンシクラメンは冬の空の下でも元気です>