24日夜にNHK総合で放送されたSONGSという番組を録画して、数日遅れで観てみました。
由紀さおりさんとピンク・マルティーニの共演の模様や彼女のインタビューなどが織り交ぜてあって、いかに今回のブレイクが、奇跡的な偶然のめぐりあわせから生まれたかが伝えられていて、改めて偶然の出会いの不思議さに驚きました。
それと同時に、由紀さおりという歌手が、どんな紆余曲折を経て歌謡曲の歌手になり、童謡や唱歌を歌い、また歌謡曲歌手に戻ったかも描かれていて、彼女は彼女の心に従って生きてきたことを知りました。
由紀さおりさんの歌手としての軌跡は、今から振り返ると、一つも無駄のない、意味のある一歩の連続によって描かれていて、番組は、人生について深く考えさせられる内容でした。
彼女は番組の最後に、もう一度ニューヨークに戻ってきたいと語りながら、「次はこれ!と言って、有言実行でやっていきますかねえ」とインタビューを締めくくっていました。
「有言」
言葉に出すことって、私が子どもの頃はあまり良しとされてはいませんでした。
「不言実行」が正しい熟語であって、言わずに実行することにこそ価値があるとされていました。
でも、これからはどちらでもいいのですよね。
その人が選べばいい。
不言でも、有言でも、行動すること。
実践することに意味がある。
頭であれこれ考えて終わりにせず、何でもいいからやってみる。
勇気を出して、出かけてみる。
思い切って話してみる。
頭の中で描いている、形も音もないものを、観たり聴いたりできるものに変えて行く。
そのための日々の行動が、人を変化させるのですね。
由紀さおりさんは、歌手生活43年目にしての海外進出を果たしました。
彼女は未だに「なんだかよくわからない。驚いています。」とも語っています。
日本人としての優雅さ、品位、美しさを通して、世界の人々と日本との絆を築く仕事をされている由紀さおりさんの姿に、謙虚さを感じます。
川の流れに逆らわず、穏やかに身をゆだねた人の、たゆたうような生き方に、
すがすがしさと憧れを感じます。
☆(*^_^*)☆