3.11から1年−社会政策がアプローチする復興−社会政策関連学会協議会シンポジウム

<主催者から>
 東日本大震災の発生から1年がたとうとする現在、被災地の復興は、計画策定から実施の段階に移りつつあるといわれる。そのなかで目立つのはさまざまな偏りである。巨額の復興予算を受けて土木・建設業などでは人手と資材が不足するいっぽう、一般事務や水産加工などの求人は低迷している。被災地では居住の確保がままならないまま厳冬を迎え、施設の損壊や看護師・薬剤師などの移出により、医療・福祉分野の回復が遅れている。
 持続可能な地域社会を再生していくうえでは、高齢者、子ども、ひとり親世帯などの生活保障が不可欠である。望ましい経済・社会のありかたはどのようなものか、そのためにどのような政策が必要なのか。
 社会政策に関連する諸学協会のメンバーのなかでも、被災地にくりかえし入り、被災地支援に資する調査・実践を重ねてきた研究者から、就業支援、居住保障、子どもや母子の福祉に焦点をあてる報告を受け、現地からのアピールも含めて、情報と知恵の共有に努める。

■ 司会:大沢真理氏(東京大学社会科学研究所教授)
■ 報告:(各30分)
 長峰登記夫氏(法政大学人間環境学部教授)
 「東日本大震災の雇用への影響および雇用創出の現状」
 山口幸夫氏(社会事業大学特任准教授)
 「コミュニティを核とする復興〜居住福祉資源としての伝統芸能・祭:大槌町を例に〜」
 森田明美氏(東洋大学社会学部教授)
 「東日本大震災における子どもの被害と子ども支援の現状」
■ フロアからの発言
 「現地からのアピール」(交渉中)

◇ 日時:2012年2月25日(土)
◇ 午後1時10分開場 シンポジウムは午後1時30分より4時30分まで
◇ 会場:明治大学駿河台キャンパス リバティータワー2階 1021教室
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/access.html
◇ 主催:社会政策関連学会協議会 http://casp-home.jp/
 明治大学労働教育メディア研究センター
 http://www.kisc.meiji.ac.jp/~labored/