銭湯が似合った大学、早稲田大学と松の湯

銭湯の似合う大学というと早稲田大学を思い浮かべられる方もいらっしゃるかと思いますが、やはり「神田川」が作ったイメージでしょうか。早稲田大学には有名な大隈講堂や演劇博物館のほかにも戦前の建物が残されています。
東京大学はゴシックで統一されたいかにも最高学府といった感じの建物、京都大学は赤レンガを含むてんでバラバラな建物で、それぞれにクラシックなイメージのキャンパスですが、早稲田大学は古い建物も含めて、意外に(失礼)近代的な清潔感のあるキャンパスです。大隈重信像の前の建物もそうですが、一見新しく、でもよく見ると意匠が凝らされていて興味が尽きません。

松の湯は高田馬場から「学」系統の都バスが行く広い通りに面していますが、大学は通りに面していなくて、松の湯の裏手の方にあります。高田馬場のほうから行くとなぜか早稲田大学は広い通りにあまり面していません。

松の湯は伝統和風の建物で、脱衣場もシンプルながら立派な格子の天井です。浴室に入ってまず目を奪われるのは、躍動感あふれる鶴の絵のモザイクタイルですね。男湯の方から女湯の方に向かって翔ぶ鶴の下で、ゆっくりと温まるお客さんはまさに至福といった表情です。
松の湯 新宿区西早稲田1-4-12 15:00-25:00月曜お休み メトロ東西線早稲田から5分