35歳になる前に・・・福島・東京へ 前編

3月8日〜9日、同友会の全国集会の続きと

東京に行かせて頂いたご報告させて頂きま〜す(%笑う女%)(%ハート%)

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3月9日。福島2日目。

今日も1500人の同友会メンバーが結集。

福島県の佐藤知事が挨拶に来られました。

全国的に見て圧倒的に会員数の多い大阪同友会の会では

一度も知事は来られたことがないにも関わらず、

来られるということは、今回の震災後の同友会メンバーの動きが、

素晴らしかったからに他にありません。

まさに福島同友会の方々は『地域に根差す中小企業』という、

同友会理念を有事の時にも実践され通しておられるんだと感じました。

様々な方のご挨拶や、16分科会の報告の後は、

『特別企画 パネルディスカッション』があり、

高橋美加子氏(㈱北洋舎クリーニング 代表取締役。福島同友会・相双地区会員)、

渡部明雄氏(アース建設㈱ 代表取締役。福島同友会・いわき地区会長)、

我孫子健一氏(㈱建設相互測地社 代表取締役社長。福島同友会・理事長)、

<コーディネーター>吉田敬一氏

(駒澤大学経済学部教授。中同協・企業環境研究センター・座長)、

以上4名の方が壇上に上がられました。

皆様の震災体験報告は涙なしでは聞けないものでした。。。

もっとも印象に残ったことは、

「有時の時の大企業と中小企業の動きの違いと、

地域における役割の違い」です。

震災が起こり、社員の命を守ることは

大企業も中小企業も同じです。

ただ中小企業はプラス『地域(住民)を守る』ということも実践されています。

(その守る範囲は、『地域社会の雇用を(=社員&社員の家族の命を)守る』

ということも含まれています)

原発被害による自主非難が解除された地域でも、放射能被害を憂え、

『帰らない人』がかなりおられるそうですが、

帰ってもスーパーなどの生活に必要なお店(インフラ整備)がなければ、

『帰りたい』と思っても帰ることが出来ません。

放射能被害に憂えはないと言えばウソになるけど、

中小企業が帰らなければインフラも働く場所(雇用)も無くなったままで、

いつまで経っても元通りの生活にはならないので、

同友会の中小企業の方々が先陣を切って地域に帰られたんだそうです。

また完全復旧していない行政機関がすべきような公の仕事も、

同友会メンバーが個人でまた組織でやっているとのことです。

有時の時は『待ったなし!』なので、

行政機関や日本政府に文句を言ってるだけでは何も始まらないので、

自分たちでしているのだそうです。

一方、大企業は…例えば「ガソリンが足らない!」と

ガソリンスタンドに大勢つめかけても、

すぐ側の臨海地区に石油がマンタンのタンクがあるにも関わらず、

社員の放射能被害のことを踏まえ、

『石油は出せません』と突っぱねる始末!

組織が大きいと、例え正論であっても

なかなか誠を貫き通しにくい鈍感な生き物になってしまうのと、

大企業は、対世界とビジネスをしてますので、

ある一定の地域に根差さなくても、地域の人たちがどうなろうとも、

お構いなしでやって行けるのだと思います。

(でないと、経営者の都合でヒトキリ(リストラ)とかバンバン出来ません)

そんな角度から見てみますと、大企業とは冷酷な存在です。

その最たる大企業が『東京電力』なんでしょう。

コーディネーターの吉田氏が、

『経済には2つのサイクルがある』とおっしゃりました。

まず『グローバル・サークル』。

これは世界の大企業を中心とした経済システム

(人・モノ・カネ・情報)が動く流れです。

もう一つが『ローカル・サークル』という、

ある一定の限られた地域(日本国内や市町村単位)で回る経済システムです。

「今までの経済はグローバル・サークルに偏り過ぎていて、

そちらに人・モノ・カネが集まり過ぎた!

だからこれからは限られた、一人ひとりの視野の範囲内での地域で展開される

『ローカル・サークル』に、ありとあらゆる財産を注ぎ込むことが、

地域に暮らす市民や中小企業のため、そして震災復興の為になる!」

・・・とキッパリ断言されておられ、思わず立って拍手したくなりました(笑)。

私が入っている団体(組織)はいろいろあり、

それぞれ違う名前の団体ですが、

それは『見える世界』の話しであります。

『見えない世界(心の世界)』では全て同一のものです。

何故なら、それらの目指すものは同じだからです。

それは本当の意味での『日本・日本人の復興』です。

あの震災の前…私が産まれるずっと前から続いて来た

『日本国家・日本人の心の崩壊』からの『復興』を指しています。

今回の震災は、見える世界の崩壊の一部に過ぎない…と私は捉えています。

日本人の心が崩壊していなければ、見える世界の復興は早いという核心を得ました。

根本問題は『見える世界』にあるのではなく、

『見えない世界』にあるのだという核心も得ました。

政治家の腐敗も、根拠があるようでない虚実をばらまくマスコミも、

そして風評被害になびく消費者、自分さえよければいいと、

震災を風化させる国民も全ては見えない世界『心』に問題があり、

根本は震災でも放射能でもありません。

『見える世界』の違いで争ったり不足不満を他者に言い放ってる場合やないし、

何てったって、自分自身のアカンところをどんどん正して、

よいところを伸ばし、自己復興と同時に日本復興ていかなアカンな…と

痛感して大阪に帰りました。

<つづく>