昨日の夜の特集番組を観ていたら、被災地で津波によってすべて家も店もながされた一人の女性理容師さんの体験が語られていました。
60歳になるその女性は、命からがら車で津波から逃れ、高台に上りました。
すると、家も店もすべてが引き波によってさらわれて行くのが見えます。
2日後に、親戚から長靴を借りて、瓦礫をかき分けながら、一時間以上かけてやってと自宅に辿りつきます。
土台しか残っていない店と自宅。それでも何か一つでも残っていて欲しい。そう思って目を凝らすと、
水のたまった基礎のブロックの中に、ハサミが沈んでいるではありませんか。
しかもそのハサミには文字が刻まれていたのです。
その文字は、「希望」の二文字。
何もかも流され、なくなっても、「希望」と彫られたハサミが彼女を待っていてくれた。そこに残っていてくれた。
彼女は、その希望のハサミとともに、今また子どもたちや地域の方々と共に生きて、理容店を再開しました。
すべてが失われても、残るもの。
それが「希望」でした。
素晴らしい奇跡の体験に、勇気が呼び起こされます。
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