春雪の積もる中、チーム北リアス現地事務所では、ホットな集まりが開かれました。12月のブログで紹介したように、野田村には、「お好み焼きを焼いて300年!第13代浪速左右衛門」が、時折、大阪からやってきて、野田村の方々にお好み焼きを教えて下さっております。ご本人は、お好み焼きをこよなく愛する生粋の大阪人で、NVNADも大変お世話になっているグループのメンバーのお一人ですが、この話題のブログでは、芸名?「第13代浪速左右衛門」で通します。今回は、彼の活動が一段落する場として準備されました。

お好み焼きを巡る一連の活動は、NVNADも関わりつつ、現地事務所長および野田村の方々、そして浪速左右衛門との間で進められてきました。お好み焼きに目をつけたのは、「被災された方々が集まってきて楽しみながら調理し、様々な話題について話しながら食べる場となって、交流が自然に生まれること」や「野田村の豊かな食材で自由自在にアレンジできることから野田村の良さを再確認したり、もてなす側にまわったりするきっかけとなること」などが理由です。最初は、NVNADの炊きだしでお好み焼きを焼いて、皆さんに食べていただいたりしていましたが、ついに大阪からお好み焼き台を仕入れ、「第13代浪速左右衛門」にデビューしてもらって、基本的な調理法やアレンジの仕方を伝授してもらいました。先日は、中学校仮設、米田仮設で調理グループを結成してもらって実習・実演し、そこに宿題が出ていました。「次回は、野田村の食材を使った、野田村独自のお好み焼きを焼いて下さい」というものでした。そして、今日を迎えました。

現地事務所に並んだ2台のお好み焼き台のまわりには、中学校仮設からのグループ、米田地区からのグループが取り囲み、NVNADスタッフを含め、チーム北リアスの面々は、“野田村独自のお好み焼き”の調理を興味深く見ていました。中学校仮設チームからは、鮭やイカ、豚トロとチーズなどの入ったお好み焼きが焼き上がりました。一方、米田チームからは、今が旬のワカメや、豆腐の入ったお好み焼きが焼き上がりました。トッピングも様々で、この地方にある独特のだし「八方汁」がさりげなく持ち込まれたりしていました。もちろん会話も大いに盛り上がりました。そして最後に、「お好み焼き台を借りたい」という声が聞こえたとき、この活動の第1段階が達成されたと思いました。次は、お好み焼き台をどのように活用して(自分たちで)交流して行かれるのか。今後は、この切り口から一緒に活動をしていきたいと思っております。野田中仮設、米田仮設の皆様、チーム北リアス関係者の皆様、お疲れ様でした。浪速左右衛門、次回を楽しみにしております!お疲れ様でした。