子どもの見える行動・見えない行動 菅野 純より その4

子どもの不適応行動の構造

まわりを悩ませ、また子ども自身も傷つき苦しむ
様々な不適応行動はつきつめると2つの要素からなっている

1つは「精神的エネルギーの欠如」、もう1つは「耐性の欠如」である
この2つは子どもが健康的で意欲的に育つ為の必要不可欠の
栄養素のようなものである

「精神的エネルギー」とは意欲の源と考えると良い
朝起きた時「さあ、やるぞ」と思う時と、どう励ましても
やる気がわいてこないときを考えてみるとわかりやすい

子どもの心の中に「精神的エネルギー」が満たされる為には
次の3つの条件が必要である
1.安心できること(親や先生が必ず守ってくれる)
2.楽しいこと(未来に希望がある)
3.認められること(自分の良さを周りの人から認めてもらえた)

「耐性」とはエネルギーを方向付けるものである
「精神的エネルギー」がいくら満たされていてもそのエネルギーを
刹那的なものや人に迷惑になることに向ければ
エネルギーの無駄使いとなる

「精神的エネルギー」を自分の成長に有効に使っていくためには
自分の欲望や衝動のコントロールが必要となってくる

「我慢すること」「待つこと」「耐えること」「コツコツ努力すること」が
「耐性」の中味である

<コブシの花が咲きました>