野田村だより(4月14日〜18日)

野田村の泉沢仮設では、毎月、仮設住宅の皆さんとチーム北リアスとで「誕生月会」という茶話会を開いており、このブログでも報告してきました。14日は第6回。今回は、特別な会となりました。まず、いつもはチーム北リアス主催として開催していましたが、今回初めて、泉沢仮設親睦会・チーム北リアス共催となりました。仮設の代表者の方が、お知り合いに依頼して、地元の“豆腐田楽”を振る舞って下さいました。また、社会福祉協議会の面々も招待され、日頃の交流を深める場となりました。次に、チーム北リアスからは、いつも中心になって動いてくださる共同代表の河村先生(八戸高専)、NVNADスタッフに加え、今回は、弘前大学からも共同代表の李先生をはじめ教員と学生が参加してくださいました。

また、弘前からは、もう1つのグループも参加されました。暖かくなってきたので、外で賑やかに豆腐田楽を頂きましたが、日が落ちるとともに談話室の中に移り、今度は、いつもどおりじっくりとお話を聞いたり、いつもの歌が披露されたりしました。「工場の機械が流されたので、注文を受けることができず残念。することもなく過ごしている」という話が印象に残っています。また、思いがけず「北リアスの皆さんには、いつも感謝している。こういう場が復興につながると思う」との声もありました。次回は、5月。また皆様との想いを交わす場になりそうです。

16日は、第4回野田村地域文化・防災研究会が開催されました。今回は、これまで検討してきたコミュニティFMの可能性について、昨年度の研究成果を共有した上で、今年度のプランを立てました。当初は、コミュニティFMの基本的なことを資料から学んでいましたが、その後、近隣のFM局だけでなく、エフエム宝塚やエフエムわいわいなど、阪神・淡路大震災の被災地で展開している放送局を訪問して運営の実際を学んだり、山口県宇部市で開催されたコミュニティエフエム開局経営セミナーに出席したりもしました。また、年度末には、岩手県大槌町で地域FM局の開局にも立ち会ってさらに学びを深めてきました。今回は、これらの成果をメンバー間で共有し、今年度は、実際に、地元でのイベントなどを具体的に想定し、そこで地域FM局的な動きをとってみるということになりました。次回には、事例、組織、資金などについて情報をもちよってさらに検討を進めることとしました。なお、NVNADは、この研究会を応援してきました。スタッフは、オブザーバとして参加しています。また、チーム北リアス現地事務所も関わって動いています。こうした動きが野田村の復興への1つのステップになることを願っております。

18日は、アメリカ・カリフォルニア州Los Gatosというところにある高校から生徒さんたちが訪問してくれることになっておりました。が、コーディネートをしてくださっているIGRいわて銀河鉄道の方から連絡が入り、来日後に体調を壊して入院したメンバーが複数でたため、日程が延期(中止の可能性も)されました。チーム北リアスでは、仮設住宅の皆様と実践を積み重ねてきた「野田版お好み焼き」で交流し、仮設住宅にも訪問して頂く予定をしておりました。お好み焼きをして下さる予定だった皆様もとても楽しみに待って下さっていましたが、次の機会に持ち越すことになりました。体調を壊された高校生の早い回復を願うとともに、できれば日本での残りの旅程を少しでもこなして下さったらと思っております。付き添いの先生方、コーディネーターの皆様にもお疲れが出ませんよう。