さくらびレポート50〜2学年「ココロ13歳」:何でも発想の道具になる!

櫻ヶ岡中学校の中平です。2年生は、紙粘土と蛍光塗料を使って今現在の自分のココロを正直に作る「ココロ13歳」を行っています。

先週までに、0歳の「つるつるぴかぴか」のココロを作った生徒たちは、今週、いよいよ「お誕生日」を迎え、今までの経験や出来事を思い出しながら変形させていく活動に入りました。

いきなり「今」を作るのではなく、今までの「過去」を思い出して作っては壊し、作っては壊していく事が大事です。それが「アイデアスケッチ」となり、「今、自分はどんな形なんだろう」と考えさせるきっかけになるからです。

作っていくうちに「自分と出会う」ために、必要なのは、様々な道具です。道具を使っているうちに、初めは「道具」を道具として使いますが、道具でないものを「道具」として使い始めます。

それが「創造的な技能」だと思います。

つまり「こういうことをしたいから、こういう道具がほしい」という気持ちを具体的に「実行」している、「本当にやってみる」ということが「創造的な技能」ではないでしょうか。

道具には正しい使い方があり、効果的に使わなければいけませんが、別の使い方を発想する経験も大事です。美術ではそれは「正しいものの使い方」であると判断したいものです。

「何か、おもしろいことできないかな」「何か面白い表現に結びつくものないかなあ」「自分は何したいんだろうな」と探し回る生徒がたくさんあふれる。それが理想的な美術室です。

と勝手に考えています。