私たちを守る顔 原発作業員写真集 より

東京電力福島第1原発で働く作業員の顔写真を集めた
異色の写真集をフリーカメラマン小原一真さんが出版した

事故による放射能汚染の最前線に立たされながら
世間の目に触れにくい作業員

小原さんは「多くの人に少しでも身近に感じて欲しい
関心が集まらなければ劣悪な労働環境はこのままだ」と
警鐘を鳴らす

小原さんは昨年7月福島県川内村で作業員の男性と会ったのがきっかけ
危険を伴う作業の割に賃金が低い
それでも故郷を何とかしたい思いを打ち明けられ
「私達の生活を守っているのはこの人たちだと」強く感じた

テレビで取材を受ける作業員は顔にモザイクがかけられることが多い
それが世間から遠い存在にしてしまっているのではないかと考え
関心を向けさせるには顔を撮ることが必要だと思った

写真集のタイトルは「福島の彼方に」
どの作業員も穏やかな表情の中に強い目の光を浮かべているのが印象的だ

それぞれの顔写真にはインタビュー記事を添えた
「自分の体を張ってでも収入があれば家族を養っていける」
「線量食らってるとだんだん感覚が麻痺してくる」
「若い人には来て欲しくない」などと重みのある言葉が並ぶ

「作業員は原発がなくならない限り存在する。過酷な環境を今、
変えておかないと将来大変なことになるんじゃないか」と小原さん

216ページ5800円小原さんの写真を知ったスイスの出版社が発売しており
日本の書店には置かれていない
購入は小原さんのHPから

・・・・・・9.11のニューヨークではツインタワーで活躍した消防士たちは
ヒーローだったのに・・・・・・

<山アジサイがひっそりと咲きました>