伝統建築保存・活用マネージャー集会

2月に会の主催で行われた「歴史的建造物マネージャーシンポジウム」では、7府県の歴史的建造物にかかわるマネージャーが集まり、活動報告や歴史的建造物の保存・活用に関する課題などが話しあわれました。これまで会には講座修了生のOB会としての「活マネ会」があり、会としても登録マネージャーの支援を行い、「活マネ祭り」や見学会などを連携して行ってきました。歴史的建造物にかかわるマネージャーの全国的な拡がり、ネットワーク化に会としても対応できる組織が必要だとの意見があり、これまでの活マネ会を発展させる形で新しく組織を立ち上げることとなりました。そのような経緯から、6月3日に「伝統建築保存・活用マネージャー集会」を開催し、新しい組織の名称の決定や運営方法について意見交換を行いました。

午後1時から、(株)熊谷設計事務所所長、熊谷勝氏の講演「昭和の名工北村伝兵衛の思い出」と北村伝兵衛さんが関わった建物の見学会を行いました。9代目、北村伝兵衛さんとの出合い、また伝兵衛さんと多くの時間を供にした安井清さんのお話も聞けて、時間のつながり、人のつながりに歴史を感じました。
新しい組織の名称は「古材文化の会・伝統建築保存・活用マネージャー会」(略してKOMO)に決まりました。意見交換では、歴史ある建物の発掘、そして保存・活用を実践し、歴史や文化、暮らしを大切にするという活動の目的を確認しました。終了後の懇親会では、いつもの賑やかで和やかな雰囲気で盛り上がりました。

5日には、第1回の定例会が行われ、代表及び副代表、世話役などが決められました。運営の方法についての話も出ましたが、具体的な活動が進む中で、組織としての形をつくっていく方向でその日は終わりました。今後も月1回の定例会を行いますので、マネージャーのみなさんは、まずは参加してみてください。(よ)