『個人加盟ユニオンと労働NPO−排除された労働者の権利擁護』 遠藤公嗣編著、ミネルヴァ書房

 ミネルヴァ書房から標記の本が刊行されました(2012年6月10日刊)。

<ミネルヴァ書房から>
新しい労働者組織の現代的意義を解明した共同研究の成果
 格差社会などさまざまな問題を抱えている現代日本社会において、企業内組合ないし日本的雇用慣行から排除された労働者の権利を守る組織として、個人加盟ユニオンと労働NPOが注目されている。それらはどのように発展し、どのような役割を担っているのか。本書は、国内・海外における労働者組織の実態調査に基づいた、総合的な事例比較共同研究の成果である。

◇A5・264ページ
◇本体5,000円+税

目次
序 章 新しい労働者組織の意義(遠藤公嗣)
第1章 中小労連から地域労組へ(上原慎一)
 ——札幌地域労組の事例から
第2章 九州のユニオンと東京のユニオン(福井祐介)
 ——2000年・2010年コミュニティ・ユニオン組合員意識調査から
第3章 ゼネラルユニオンと大阪の外国人非正規労働者(チャールズ・ウェザーズ)
第4章 自己責任論と個人加盟ユニオン(橋口昌治) 
 ——「若者の労働運動」の事例から
第5章 労働NPOの特質(小関隆志)
 ——個人加盟ユニオンとの対比・関連において
第6章 派遣切り問題にみる「協セクター」の可能性(大山小夜)
 ——愛知派遣村のフィールドワークを通じて
第7章 韓国における女性非正規労働者の組織化(金 美珍)
 ——韓国女性労働組合(KWTU)の事例
第8章 中国における「工会」と草の根労働NGOの変容(澤田ゆかり)
 ——農民工の権益保護をめぐって
終 章 排除された労働者の権利擁護の研究にむけて(遠藤公嗣)