櫻ヶ岡中学校の中平です。3学年大題材「グラデーションマジック」では、第2弾小題材「マスキングでグラデーション」が終了。2時間で描いた作品が完成しました。
この題材は、次のまとめ題材へ引き継ぐための、「スキルを学習し素材に慣れる題材」であるという意味と、お互い思い思いの表現をし、鑑賞してみることを通して、表現の幅を広げるという目的があります。
かなり面白い作品が完成しました。
写真の作品は、画面構成とアイキャッチを工夫しています。
右の作品は、一度描いた表現の上に更に重ねて描いてみることを思いつき、すぐ実行に移した作品。その実行力は素晴らしいと思います。
細い帯状の部分をグラデーションにすることで、左右の動きを表現した作品。小さな部分を工夫することで変化を生み出すと言うことを教えてくれます。
右の写真の作者は、緑色に白を混色することが好きで、描いている途中では「この碧に、白を混ぜるのが好きなんだよねーー!」と一人つぶやきながら描いていました。確かに、「好きだ!」という感じが作品から伝わってきます。
作品完成イメージを大きく覆す作品。この作品を見た生徒たちは一様に驚きます。それは、自分たちの発想とこの作品の発想が全く違うということが、一目瞭然だからでしょう。
生徒たちに私はこの作品を見ながら話します。「多分、この作品も2時間という短い制作の時間で、はじめからこういう作品にしようなんて考えてなかったと思うよ。面白そうな発想を何かやりながら考え、思いついたら実際にやってみて、そのやったことが、また新しい発想を生んでいるんじゃないかな。その繰り返しが、こういう作品を生んだんじゃないかなあ」
作りながら考え、考えて作る。このサイクルを学ぶことができる題材でした。