6月23日朝 慰霊の日 「平成24年 沖縄全戦没者追悼式」参加

6月23日は、67年前、

約3ヶ月に渡る、沖縄本土決戦が終結した日です。

この本土決戦で約24万人の人たちが亡くなりました。

この式典が始まる数時間前から、周辺道路は大渋滞。

野田総理大臣をはじめ、日本政府の官僚たちもやって来られたので、

警察やSPのような人たちが、うじゃうじゃいて、

市民運動家の方々が「基地反対!オスプレイ配備反対!」と

デモのようなものを行っていました。

過去、大阪や東京で、このような政治家VS市民活動家という戦いを

幾度と無く見てみましたが、沖縄の気質か・・・

なんだかとっても、なごやかな感じもしました。

沖縄という場所は、とっても不思議で、

せっかちで気性が荒い方の大阪人でも、

ここにいれば、「なんくるないさぁ〜(なるようになるわ〜)(%笑う女%)(%星%)」って、

肩の力が抜け、おっとりしてしまうから不思議です(笑)。

(右写真は、平和祈念公園内・沖縄平和祈念堂の中にある

「平和祈念像」です)

追悼式は午前11時50分から始まり、

沖縄県副知事が開会の辞と閉会の辞を担当、

式辞は、県議会議長がされました。

正午の時報に合わせ、一分間の黙祷。

追悼のことばが、沖縄県遺族連合会会長が述べ、

野田総理などの献花と続きます。

平和宣言を沖縄県知事が述べ、その後に

千数百通の応募の中から選ばれた

『礎に思いを重ねて』という題の、「平和の詩」を、

沖縄県首里高等学校3年・金城美奈さんが朗読されました。

沖縄の学校では、沖縄の歴史を元に平和教育を

積極的にされているようです。

是非、日本全国でもそのような教育に力を入れて頂きたいです。

そして来賓挨拶として、野田総理大臣が挨拶をされました。

衆議院&参議院議長もその後、挨拶をされました。

閉会となりました。

普段、大阪で暮しておりますと、

沖縄の問題のこととか、あまり情報が入って来ません。

かなり意識的に集めないと入ってきません。

現地から1000キロ以上離れてますので、

誰かの意図によって、捻じ曲げられた、まちがった情報も入ってきます。

自分が集めた数少ない情報、ここ・沖縄に来てから出会った方々から

聞いた情報や想い、そしてこの式典に参加して分かったことは・・・

大多数の沖縄県人は、『基地はいらない』と思っていて、

そう思っているので、沖縄県(知事)もそのように思っていて、

日本政府に対しても、『基地はいらないので、なくして欲しい』と

お願いをしているし、日本政府も『なくす方向で行きます』と、言っている訳です。

・・・沖縄の人たちは、歴史的にも人格的にも、

外部因子と積極的と融合し、協調しながら、やってきた民族ですので、

アメリカ軍や基地がある生活とも融合・適応しているのでは?と

思っていたのですが、適応しながらも、実は大多数の人たちは

「基地はいらない!」・・・平和をこよなく愛する民族だということが分かりました。

沖縄の人たちは、とにかく「(仲間との)和」を大事にされます。

横方向にエネルギーを使う傾向にあります。

一方、私たち大阪人は、「なにわ金融道」の世界のように(笑)、

やくさ世界的・・・縦方向にエネルギーを使う傾向にあります。

よく言うと、師匠や上の立場の人に忠義を尽くし、

下の立場の人たちには愛を持って厳しく接する・・・向上心の強い民族、

わるく言うと、自己主張の激しいわがままな民族です。

だから大阪人のしゃべりもオーバーリアクションやし、声もデカイし、荒い(笑)。

「大阪維新の会」のような、アンチ中央政権!的な過激な団体も、

大阪やからこそ、絶大な支持を得るのかなぁ。。。って

大阪の外に出てみて、そう感じました。

豊臣秀吉の時代から、徳川時代になって、首都が大坂から江戸に持って行かれた!

という「歴史的な怨念」も、我々大坂人のDNAに残っていて、

だから余計、アンチ中央政権なんだと思います。

私が不思議なのは、こんだけたくさん日本政府・国家に

不条理なものを押し付けられているにも関わらず、

あまりにも沖縄の人たちは「静か」なんです。

「静か」なんで、大阪で暮す私たちは、

「沖縄の人って、基地問題に対して、どう思ってはるんかな?」と

よく分からない訳です。

知事の仲井さんも、いつも、おっとりしゃべらはるので、

「この人、ホンマに怒ってるんかな? ホンマに何とかしたいと思ってるんかな?」って

思ってしまいます(笑)。

もしも、沖縄に暮す人が全員大阪人やったら、

過激な大阪弁でまくしたてながら、中東人顔負けの(?)

大規模なデモを永田町で展開し、

「日本政府よ!ワシらは到底納得イカンから、『大阪国』とて、

独立しまっせ〜(%怒る男%)(%怒る男%)(%怒る男%)(%怒る男%)」って

即行☆独立宣言すると思います(笑)。

まさに、映画『プリンセス トヨトミ』状態ですっ(%ニヤ女%)(%ハート%)

・・・話それましたが、

沖縄の人たち・沖縄県の願い・要望に協調している

日本政府も存在しているのに、どうして基地が一向に

なくならないのか・・・?これは、大いなる謎であります。

全員が基地に反対しているのが、『表面上の事実』であります。

やはりここにも、『裏の事実』があるようです。

この『裏の事実』は、表には出てきていないようです。

ジャーナリストの櫻井よしこさんのような、

日本・世界の裏社会の情報を入手するルートがある人間でしか

分からない事実があるようです。

この『裏の事実』は、つまり、

「沖縄に基地がずっとあって欲しい・・・

いや、最新鋭の・・・最強最大の基地を辺野古沖などに作りたい」という

人間によって組織された、悪の組織がこの世界のどこかに存在する訳です。

その人間は、沖縄・日本の人がどうなろうとも、

世界の人たちが戦争でどうなっても、関係ない訳です。

とにかく己さえ豊かになればいいと考えている訳です。

これが「ハイエナ」であり、「ハゲタカ」な訳です。

ハゲタカはあらゆる手段や、莫大な資金を使って、

日本政府の人間や世界各国の政府や大企業、権力者たちを脅迫・支配し、

自分たちの欲求を叶えるためだけに、全身全霊を傾けている訳です。

ですので、そんなハゲタカと私たち善良な市民との間で今、

猛烈な「綱引き」が展開されている訳です。

互角の戦いなので、いつまで経っても普天間基地&嘉手納基地などが

そのまま残り続け、そして地球上から戦争(殺し合い)が無くならない訳です。

この「綱引き」は、震災復興の問題、安全保障・外交の問題・・・

日本の原子力発電所の問題でも、日本の拉致問題でも、

増税の問題でも・・・全てにおいて展開されてる、『共通の構造』であります。

この「綱引き」に我々市民が勝つためには、

私たちが、「己さえよければいい」というハゲタカが持つ心を捨て切るしかないのです。

我欲を捨て切って、世のため人のためという

本来の人間が持つ心に還りますと、「ハゲタカ」の生息域は

この地球から消えていきます。

「ハゲタカ」は、世界各国に勝手にはびこっているのではなくって、

我々人間の心の中にある「ハゲタカ心」が、彼らを世界各国にはびこらせ、

我々の生血を吸って、ノウノウと生きている訳です。

式典参加後は、「平和祈念資料館」へ。

慰霊の日は、公園内にある施設は全部無料開放されていました。

たくさんの人たちが、客観的な視点で創られた、

展示物をじーっと真剣に見ておられました。

まだまだ日本も捨てたもんじゃーありません(%ニヤ女%)(%ハート%)

展示場の途中で、大きな白黒写真で

アメリカ軍が撮影したと思われる沖縄戦で死んだ

沖縄の住民の人たちの写真が何枚かあり、また

当時の服(かなりボロい)や、水筒が展示されており、

そこでは、強烈な眩暈がして、言葉では言い表せない

怒りといいますか、憤りといいますか・・・

やり場のない感情がこみあげてきました。

このような写真の風景が、まだまだ世界各国で

繰り返されている訳です。

ほんと、何とかしなければなりません。

「平和の礎」に行きますと、

多くの人たちが、お花やお酒などを持って来られていて、

お弁当を広げて食べておられました。

日本本土では、このような「お墓(的場所)」で

何かを食べるという発想はありませんが、

沖縄の人たちの間では、4月下旬のお盆のような日をはじめ、

お墓の前でごはんを食べるんだそうです。

「死んだ人がそこにいる。その人と一緒に食べている」

という感覚なんだそうです。

・・・沖縄の風景は、本土(とりわけ大阪や東京)と違って、

とにかく彩度が高い風景が広がります。

コンクリートの無彩色の多い町では、人の心もどんどんグレーになって行きますが、

過去の残酷過ぎる歴史も、全てをこの『彩りの風景』が

やさしく包み込み、どんな苦難も『大肯定する』(ありのままを受け入れる)

・・・という包容力の強さが、この沖縄の地にはあると感じました。

沖縄の人たちの強さは、

「命(動植物含め)が最も大切」「自分以外の人の命も大切」

「仲間が大切」「一度会った人はみんな仲間(兄弟・家族)」であり、

どんな民族(価値観を持った人)であっても受け入れ、

どんな過酷な運命も受け入れ、自分たちの糧にしていく・・・

自分たちのアイデンティティー(芯)は外さずに、

臨機応変に自分たちの形態を変えてきた・・・進化し続けて来た点に

あるのではないか?・・・と思いました。

もしもそのような「和の精神」がなければ、

もうとっくに、沖縄は、日本(薩摩藩)か、中国か、アメリカか、どこかに侵略され、

そして、琉球民族はこの地球上から絶滅していたと思います。

日本本土の人たちも、そのような「和の精神」がありますが、

沖縄の方が、一枚も二枚も上手だと感じました。

それは、この沖縄の風土(DNA)と、沖縄の過酷な歴史(侵略の試練)が

築き上げて来たものだと感じられました。

本当に、沖縄の人たちって、すごいです。

「強いからやさいい」民族だと思いました。

日本人はもっと沖縄の人たちを尊敬し、見習わなければなりません。

そしてもっと沖縄の人たちに心を向け、

「日本の国家の安全は、過去現在の沖縄の人たちの

我慢・犠牲によって成り立っている」と感謝をし、

そして今の問題を解決するために、サポートをしなければならないと思いました。