先達の口伝4「仕事にむかう思いと民芸」
木造建築の様々に関わってきた先輩からじっくりとお話しをお聞きする「先達の口伝」。今回は、民芸運動と建築について、田中重太郎さんにお話をうかがいます。田中重太郎さんは、長く建築の仕事に携わり、現在は、(株)長村組の顧問や京都民藝協会の理事を務められています。
今回のテーマでもある民芸運動は、1926(大正15)年に柳宗悦、河井寛次郎、浜田庄司らによって提唱された生活文化運動です。名も無き職人の手から生み出された日常の生活道具を「民芸(民衆的工芸)」と名付け、美術品に負けない美しさがあると唱え、美は生活の中にあると語りました。民芸運動は、質的な豊かさだけでなく、より良い生活とは何かを追求したのです。
建物と「暮らし」は切り離せません。田中さんがどのように建築という仕事に関わってきたのか、民芸についてどのような思いを持っておられるのかを2回のシリーズでお聞きします。ぜひ、この機会にご参加ください。