東京電力の福島第一原子力発電所事故を検証する国会の「事故調査委員会」(黒川清委員長)は5日、最終報告書を決定し、衆参両院議長に提出した。
報告書は、今回の事故は「自然災害」ではなく、規制当局や東電の安全対策の「意図的な先送り」が招いた「人災」だと断定した。また、今後の課題として、国会に原子力問題に関する常設委員会の設置を求めるなど、政府や関係機関に対する7項目の提言を盛り込んだ。
報告書は、事故発生前の原発をめぐる規制当局と東電の関係について、「規制する立場とされる立場が『逆転関係』となり、原子力安全についての監視機能の崩壊が起きた。今回の事故は『自然災害』ではなく『人災』だ」と結論づけた。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120705-OYT1T01218.htm
◆国会事故調HP
http://naiic.go.jp/
◆ダイジェスト版 (pdf 0.8MB)
http://www.slideshare.net/naiic/naiic-digest-13550580
◆要約版 (pdf 1.6MB)