ヴォーカルれいこは、ステージではドレスが多いですが、
普段はけっこうジャケットにパンツといういでたちが多くて、ジャケットには何かきらきらしたブローチをつけることにしています。
ここ数年、気に入っている夏のブローチの一つに、ハチドリをかたどった、ブルーやグリーンの美しい宝石がちりばめられているブローチがあります。
オフホワイトやブルーのジャケットの襟元にとても映えるので、いつもつけています。
7月7日のライブの日も、このブローチをつけていました。
ライブの打ち上げ会場で隣に座ったTちゃん。
私のジャケットの襟元のブローチを見て、「これって、ハミングバード?」と聞いてくれました。
ハチドリは、英語でハミングバードです。
「そうよ」と答えると、Tちゃんは、ちょうどハミングバードの写真を撮りたいとおもっていたとのこと。そこから色々会話が弾みました。
それから10日以上過ぎて、Nちゃんのお家にお邪魔した時のこと。
Nちゃんは私のジャケットの襟元をみて、「これって、ハチドリ?」と聞いてくれました。
その時、ハチドリって、英語でなんて言うんだった?という話になって、
Nちゃんは、本棚まで行って一冊の本を開いていました。
「ハミングバードっていうんだわ」といいながらNちゃんが持ってきて見せてくれたのが、
『ハチドリのひとしずく〜いま、私にできること〜』という小さな本。
「素敵なお話よ」との言葉がとても心に響いたので、家に帰ってさっそくアマゾンで探して注文しました。
宅配されて、すぐに箱をあけて、手にとって中を読んでみました。
すると、そのお話はとても短く、そしてとても深いものでした。
それはこんなお話です。
☆☆☆☆☆
「森が燃えていました
森の生きものたちは われ先にと 逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは
いったりきたり
くちばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
☆☆☆☆☆☆
このお話は南アメリカの先住民に伝わるお話だそうです。
短いお話の中に大きな深いメッセージが託されていることを感じました。
ハチドリは小さなくちばしで一滴の水を運んで落とし、また運んで落とし、
森の火を消すために自分ができることをもくもくとやっていました。
それは、毅然とした、真実の生き方でした。
小さなハチドリの小さな一滴に、
大きな決意と力が秘められていることに心が動かされます。
「私には何もできない」「私に何ができるのだろう」と立ち止まって何もしないより
「何かをする」
それが的外れであろうと、人には理解されないことであろうと
直感が教えてくれる「なすべきこと」に従って動くこと
それが、私という「ハチドリ」の一滴を運び続ける行動として、きっと意味をもつに違いない。
そう信じて、私は何をするか。
一曲一曲、
新しい歌を覚えて、歌を作って、歌を届けて。
音楽の力を借りて、人々と楽しい時間を創っていきたいなあと改めて思います。
今日20日は、来週金曜日の27日のコンサートのための会場の下見と曲目の打ち合わせのため、稲城市福祉協議会の方々とお会いしてきました。
担当職員のSさんとIさんは、熱心さと誠実さが爽やかな、素敵な方々です。
Aさん、Kさん、Nさんは、溌剌とした、明るくて華やかな女性ボランティアの皆さんです。
27日は、稲城市大丸にある健康プラザの中に開設された交流室「ふれあいセンター大丸」のオープニングセレモニーの一環として、☆アルビレオ☆が約30分間演奏することになっています。
託された30分間こそが、「いま、わたしにできること」そのものです。
「ふれあいセンター大丸」が今後、人々の絆を育む交流の場として地域にしっかりと根を張りますように、花が咲きますように、多くの楽しい思い出がそこから生まれますように、と祈りをこめて、音楽を届けたいと思います。
今日も本当に素敵な一日でした。
今日よ、ありがとう。
心からの感謝をこめて
☆(*^_^*)☆おやすみなさい。